死者メーター

物語の中で死んだ人々の数をカウントしていく、ただそれだけのゆるいブログです

機動戦士Zガンダム第4話「エマの脱走」における死者数をカウントしてみた(死者メーター57)

人は物語の中でいとも簡単に人を殺し、それを読んだり鑑たりして、喜怒哀楽の感情を激しく発露させる。

 

古今東西、物語の中ではいったいどれだけの人々が殺されてきたのか。これは、その数をカウントし、名も無き死者に哀悼の念を捧げるためのブログである。その名も「死者メーター」。

 

今回は『機動戦士Zガンダム第4話:エマの脱走』を取り上げ、その死者数のカウントを試みる。

 

1話目から読みたい人はコチラ↓

www.death-meter.com

 

目次

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【あらすじ】

母の死に取り乱しマークⅡ3号機で暴れまわるカミーユを、エマ中尉らが宥める。カミーユはマークⅡ3号機ともども、ティターンズの旗艦アレキサンドリアに収容された。バスク・オム大佐に反感を覚えたエマ中尉は転向を決意、カミーユとその父フランクリンを解放し、ともにアレキサンドリアからの脱出を試みる。

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【ストーリーの流れ(ネタバレ注意)】

前話の最終盤において、目の前で母親を殺害されたカミーユは半ば発狂、ろくに操縦経験がないにもかかわらず、マークⅡ3号機で、ジェリド搭乗のハイザックに襲い掛かる。ブレックス准将から下船を許可されたエマ中尉はマークⅡ1号機に乗り込み、カミーユの暴走を止めようとする。

マークⅡ3号機はハイザックに掴みかかる。幸い、ジェリドは弾丸を撃ち尽くしていたため、操縦に不慣れなカミーユが撃墜されることはなかった。ジェリド中尉は、無線を通して聞こえるマークⅡ3号機のパイロットの声から、コクピットの人物が、かつてグリーン・ノア1で自分に殴りかかってきたカミーユという少年であることを知った。戦いに、ライラ大尉率いるガリバルディβ部隊も参戦。リック・ディアスで出撃したクワトロ大尉は、カミーユを宥めつつ、手練れ揃いのガリバルディβ隊に応戦するという離れ業を演じることになる。

 

クワトロ大尉は停戦を知らせる信号弾を発射、マークⅡ3号機を後ろから羽交い絞めにして、カミーユを宥める。それでもカミーユの怒りは収まらない。エマ中尉のマークⅡ1号機も立ちふさがって説得を試みるが、やはりカミーユは言うことを聞かない。正直、カミーユに駄々をこねさせて話を引き延ばそうとしているようにしか感じられず、見ていてイライラさせられた。実際には、ただ単にカミーユの子どもっぽさを強調しようとしているだけなのだろうけど。

 

最終的に、バスク・オム大佐の脅しに屈したアーガマブレックス准将は、マークⅡをティターンズに返却した。暴れまわっていたカミーユも納得したようだ(そのシーンは描かれていないが)。しかしカミーユはマークⅡのコクピットから降りておらず(コクピット内で茫然自失状態にあった)、マークⅡ3号機とともに、ティターンズの旗艦アレキサンドリアに収容された。そのアレキサンドリアで、カミーユは父フランクリン、そしてジェリド中尉と再会する。

 

マークⅡ3号機の帰還により、アレキサンドリアは戦力が増強。バスク・オム大佐は、逆に戦力が大幅に低下したアーガマをいっきに叩くことを考える。バスク大佐はエマ中尉に対し、マークⅡ3機を率いてアーガマの攻撃を命じるが、これまでの一連の経緯から、エマ中尉はティターンズという組織に疑問を抱くようになっており、攻撃命令を機に、ティターンズからの離脱を画策する。

 

エマ中尉は見張りの兵を気絶させ、カミーユ・ビダンとフランクリン・ビダンを監禁室から解放した。さらに、パイロット待機室を急襲し、マークⅡに搭乗予定のパイロット2人を気絶させる。エマ中尉、カミーユ、フランクリンは、それぞれマークⅡ1~3号機に搭乗した。エマ中尉は、ハッチを開くよう要求。したがわなければ、ビームライフルでハッチを吹き飛ばすという。エマ中尉の突然の謀反に、アレキサンドリアは混乱する。

 

開いたハッチからマークⅡ1~3号機が相次いで発進、一路アーガマを目指す。しかし、すぐに追っ手がかかる。ライラ大尉率いるガリバルディβ隊だ。マークⅡ隊とガリバルディβ隊は交戦するが、双方に被害は出ていない。

 

エマ中尉がティターンズから脱走を試みているらしいことは、アーガマにも伝わった。ヘンケン艦長はエマ中尉を援護するため、クワトロ大尉らをリック・ディアスで出撃させる。援護のかいあって、3機のマークⅡは無事にアーガマへ着艦した。

 

エウーゴに投降したエマ中尉に対し、シャアは(おそらく儀礼的なものだと思うが)なぜ心変わりしたのかと尋ね、エマ中尉は、自分の心に正直でありたかったからと答える。生粋のエンジニアであるフランクリン・ビダンは、エウーゴモビルスーツリック・ディアス」を見てはしゃぐ。そんな父の姿を、カミーユは苦々しい思いで見つめるのだった。

 

というところで、第4話が終了。

4話まで進んだものの、率直な印象として、ストーリーがほとんど進展していない印象を受けた。事実上、カミーユがマークⅡを盗んでエウーゴに参戦したこと、ティターンズのエマがエウーゴ側に寝返ったことくらいしか描かれていない。内容が薄いというより、時間をかけてティターンズの異常性を浮き彫りにしたかったのだろうと前向きに考えたい。

 

それはともかく、今回の死者は以下だ。

 

【確定死者数】

なし

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【計0名】

 

この物語を成立させるために、今日は人が殺されなかった。