死者メーター

物語の中で死んだ人々の数をカウントしていく、ただそれだけのゆるいブログです

映画「スター・ウォーズ エピソード2 クローンの攻撃」における死者数をカウントしてみた(死者メーター61)

人は物語の中でいとも簡単に人を殺し、それを読んだり鑑たりして、喜怒哀楽の感情を激しく発露させる。

 

古今東西、物語の中ではいったいどれだけの人々が殺されてきたのか。これは、その数をカウントし、名も無き死者に哀悼の念を捧げるためのブログである。その名も「死者メーター」。

 

今回は、人気SF映画スター・ウォーズ エピソード2  クローンの攻撃』を取り上げ、その死者数のカウントを試みる。

 

目次

 

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【あらすじ】

惑星ナブー封鎖事件から10年。「分離主義運動」の勃興により、銀河共和国は崩壊の危機に瀕していた。分離主義勢力に対抗するため軍隊を創設すべきか否か──その是非を問う投票が元老院議会で行なわれることになり、かつてのナブー女王で現在は元老院議員となったパドメ・アミダラが惑星コルサントを訪れる。そのアミダラ議員を、暗殺者が狙っていた。元老院最高議長はアミダラ護衛のため、かつての戦友であるオビ=ワン・ケノービとアナキン・スカイウォーカーを派遣した。

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【ストーリーの流れ①(ネタバレ注意)】・・・分離主義運動の勃興

前作「エピソード1 ファントム・メナス」で描かれた、通商連合による惑星ナブー封鎖事件から10年後、銀河系内の数千におよぶ太陽系が独立を求めて、銀河共和国からの離脱を表明する「分離主義運動」が勃興していた。分裂の危機に直面した共和国では、平和維持を目的とした軍隊の設立を求める動きが広がり、議会に決議案が提出された。

 

反対票を投じるべく、ナブーのアミダラ議員が惑星コルサントに向かっていた。アミダラ議員は、前作で女王だった人物である。彼女は女王の座を辞し、ナブー選出の代表議員へ転身していたのだ。しかしコルサントに到着するや、ナブーのスターシップが何者かによって爆破される。このとき8名のナブー人の姿が見えることから、8名を死者としてカウントする。あらかじめ襲撃を警戒していたアミダラ議員は別艇に乗船していたため、難を逃れた。犠牲者が出たことで、アミダラ議員は自身のコルサント訪問を激しく悔いた。

銀河共和国元老院最高議長パルパティーンのオフィスに、ヨーダやメイス・ウィンドゥなど名だたるジェダイの騎士が集まり、今後の方策について話し合っていた。そこへジャー・ジャー・ビンクスらを引き連れたアミダラ議員が到着。アミダラは、襲撃は「ドゥークー伯爵」なる人物の仕業ではないかと疑っていた。その後の会話により、ドゥークー伯爵は元ジェダイの騎士であることが判明するが、その場にいたジェダイの騎士らは、ドゥークー伯爵は暗殺などの卑劣な手段を弄する人物ではないと断言する。その話を聞いて、アミダラは納得しかねる表情を浮かべた。

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彼らのやり取りを聞いていたパルパティーン議長は、ジェダイの騎士らにアミダラ議員の警護を要請。束縛を嫌うアミダラは拒否する姿勢を見せるが、「旧知のオビ=ワン・ケノービなら問題ないのでは」と説得され、渋々ながらジェダイによる身辺警護を受け入れる。

 

【ストーリーの流れ②(ネタバレ注意)】・・・アナキン(パドメ)との再会

オビ=ワン・ケノービは弟子のアナキン・スカイウォーカーを伴って、アミダラ議員が滞在するアパートメントを訪れた。オビ=ワン、アナキン、アミダラ、ジャー・ジャー・ビンクスらは久方ぶりの再会を喜び合う。アミダラは、アナキンの成長した姿を見て笑みを浮かべた。

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その場で、アミダラは「暗殺者が誰か探ってほしい」とオビ=ワン・ケノービに要請、オビ=ワンは「受けた命令は警護のみ」と伝えるが、血気にはやるアナキンが「犯人は必ず捕まえる」と大見得を切ってしまう。

 

その夜、コルサントの一角で、賞金稼ぎのジャンゴ・フェットと異星人クローダイトの女性ザム・ウェセルが密かに会っていた。2人の会話から、ナブーのスターシップ爆破がザム・ウェセルの仕業だったこと、襲撃はジャンゴ・フェットの命令によるものであることが判明。アミダラ議員殺害に失敗したことを知ったジャンゴ・フェットは、ザム・ウェセルに「コウハン」という猛毒虫2体を手渡し「今度はしくじるな」と厳命する。このときジャンゴ・フェットはクライアント(黒幕)の存在をちらつかせている。ザム・ウェセルは、アミダラが滞在するアパートメント目がけ(暗殺用ドローンを用いて)コウハンを放った。

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コウハン2体はアミダラの寝室に忍び込むことに成功するが、隣室に控えていたアナキン・スカイウォーカーに殺気を感知され、ライトセーバーで一刀のもと斬り捨てられる。その様子を監視していた暗殺用ドローンは逃亡するが、オビ=ワンとアナキンの追跡を受ける。オビ=ワンは暗殺用ドローンに両手でつかまり、ぶら下がった状態のまま宙空を進む。そのオビ=ワンを、スピーダーに飛び乗ったアナキンが追う。双眼鏡で様子を監視していたザム・ウェセルはライフルで暗殺用ドローンを撃ち落とし、ぶら下がっていたオビ=ワンも墜落。そのオビ=ワンを、アナキンがスピーダーで救い出す。

 

スピーダーに相乗りしたオビ=ワンとアナキンは、ザム・ウェセルのスピーダーを追う。アナキンはザム・ウェセルのスピーダーに飛び乗りライトセーバーをふるうと、2人を乗せたスピーダーは損傷し、街中に不時着する。ザム・ウェセルはその場から走って逃走し、歓楽街にある「アウトランダー・クラブ」に逃げ込み、人込みにまぎれた。

 

追いついたオビ=ワンとともに、アナキンはアウトランダー・クラブを見回る。アナキンに捜索を任せたオビ=ワンがカウンターで一杯やりながらくつろいでいたところをザム・ウェセルがブラスターで急襲するが、直前に察知したオビ=ワンがザム・ウェセルの腕を斬り落とす。ザム・ウェセルを店外に連れ出し、ジェダイの技を使って暗殺の黒幕を吐かせようとした刹那、ジャンゴ・フェットが口封じのために放った毒矢(カミーノ・セーダーバート)によりザム・ウェセルは絶命する。

 

【ストーリーの流れ③(ネタバレ注意)】・・・アナキン初の単独任務

翌日、オビ=ワンとアナキンはジェダイ評議会を訪れ昨晩の顛末を報告。その場で、オビ=ワンは「暗殺の黒幕が誰かを探れ」、アナキンは「ナブーに戻るアミダラの身辺を警護せよ」との命を受ける。アナキンが「軍創設反対派のリーダー的存在であるアミダラ議員は、反対票を投じたいがためにコルサントにとどまると言い張るのでは」と指摘すると、メイス・ウィンドゥは「パルパティーン最高議長を訪ね、彼女の説得を頼め」と伝えた。

 

パルパティーン最高議長はアナキン(=ジェダイ評議会)の要請を承諾、その場でパルパティーン最高議長はアナキンの実力を高く評価していることを伝える。アナキンを評価していたのはパルパティーン最高議長だけでなく、ヨーダやメイス・ウィンドゥも同様だった。オビ=ワンは、その高いポテンシャルから来るアナキンの傲慢さを懸念していると、ヨーダとウィンドゥに伝える。

 

パルパティーン最高議長の説得に折れたアミダラ議員はコルサントを離れる決心をし、代理としてグンガンのジャー・ジャー・ビンクスを残すことに。帰国の準備を進めるアミダラ議員の前で、アナキンは自分がオビ=ワンから一人前として認めてもらえないことに対する不満を漏らす。アミダラ議員は「教師は生徒に厳しくて当然」と諭す。

 

難民に扮したアミダラ議員とアナキンは、2人(とR2-D2)でコルサントを離れた。アミダラ議員の身辺警護は、アナキンにとっては初の単独任務となった。このとき既に、アナキンはアミダラ議員に対し仄かな恋心を抱くようになっていた。

 

【ストーリーの流れ④(ネタバレ注意)】・・・謎の惑星カミーノ

アミダラ議員とアナキンの出発を見送ったオビ=ワンは、旧知の食堂経営者で物知りのデクスター・ジェットスター(オビ=ワンは親しみをこめて「デックス」と呼んでいる)を訪ねる。そこでオビ=ワンは、ザム・ウェセル殺害に使われた毒矢が、銀河系外縁部にある「カミーノ」という星で製造されたものであることを突き止めた。デックスによると、カミーノ星人はひどく気難しいという。

 

すぐに店を出たオビ=ワンは公文書館でカミーノ星の場所を捜索するが、あるはずの場所に重力の痕跡は残っているものの、なぜか星図に星系が載っていない。オビ=ワンは公文書館の司書から、星図に記録が存在しないのであれば、その星系は存在しないと告げられる。納得できないオビ=ワンは、ヨーダに助言を求めた。

 

ヨーダは、誰かが公文書館の記録を改ざんし、カミーノ星系をチャートから消したに違いないと言い、「記録を抹消できるのはジェダイだけ。いったい何が目的か。気をつけろ」とオビ=ワンに注意を促した。

 

一方、アミダラ議員とアナキン(とR2-D2)は、無事に惑星ナブーに到着した。ジャミーラ女王に謁見したアミダラは惑星コルサントの動向を報告、シオ・ビブル総督を含めた主だった者たちは差し迫った分離主義運動の脅威について議論し、ジャミーラ女王は共和国の民主主義を信じるべきと主張した。この後、アミダラ議員はアナキンを引き連れて湖水地方に身を隠す。二人きりで静かに過ごすうち、いつしかアミダラ議員とアナキンはお互いに恋心を抱くようになる。

 

アナキンがアミダラ議員に惚れるのは理解できるが、聡明なアミダラ議員が子どもっぽいアナキンを好きになるわけがないとは誰でも思うことだが、ストーリーの都合上、どうしてもこの2人をくっつけないと話が先に進まないので致し方なかろう。しかしさすがは元老院議員、アミダラは議員である自分の立場と、人や物質に執着することを禁じられたジェダイの騎士たるアナキンの立場をよくわきまえていて、想いは封じるべきだと説く。

 

その頃、オビ=ワンは謎の惑星カミーノに到着していた。カミーノは表面を海で覆われ、大嵐と落雷が絶え間なく続く厳しい環境の惑星だった。海上首都ティポカ・シティに着陸したオビ=ワンは、出迎えたカミーノ人から「あなたのことを何年も待っていた」と歓迎されたが、身に覚えがなく戸惑う。

ラマ・スー首相のもとへ案内されたオビ=ワンは、衝撃の事実を聞かされることになる。ラマ・スーによれば、およそ10年前にジェダイの騎士サイフォ=ディアスから、共和国軍のためのクローン・トルーパーの製造を非公式に依頼され、それを請けたというのだ。しかもそのクローンは、賞金稼ぎジャンゴ・フェットの遺伝子をもとに製造されたという。オビ=ワンにとっては、寝耳に水の話だった。オビ=ワンは製造中のクローン・トルーパーの工場視察を許された。

 

クローンのために遺伝子を提供したジャンゴ・フェットなる賞金稼ぎがカミーノに滞在していることを知ったオビ=ワンは、カミーノ人の案内でジャンゴ・フェットのアパートメントを訪ねた。賞金稼ぎを追跡してきたオビ=ワンと、その賞金稼ぎ本人であるジャンゴ・フェットの会話は緊迫する。ジャンゴ・フェットは、「クローンのホストとして自分を雇ったのは、サイフォ=ディアスではなくティラヌスというやつ」だと告げた。情報を手にしたオビ=ワンはすぐにアパートメントを去るが、身に危険が迫っていることを覚ったジャンゴ・フェットは、(カミーノ人に造らせた)自身の純粋なクローンである息子のボバ=フェットに、荷造りを急ぐよう指示した。

 

オビ=ワンはヨーダとメイス・ウィンドゥに連絡、クローン・トルーパーが大量製造されていること、その遺伝子ホストは賞金稼ぎであること、その賞金稼ぎこそアミダラ議員を襲撃した暗殺者の口を封じた存在らしいことを伝える。ヨーダは、「ジャンゴを逮捕し、コルサントに連行せよ」と命じる。

 

ジャンゴ・フェットの逮捕に向かったオビ=ワンだったが、激しい抵抗を受ける。戦い慣れしたジャンゴ・フェットはジェダイの騎士であるオビ=ワンの攻撃をうまくかわし、息子のボバを連れてスターシップ「スレーヴⅠ」でカミーノを脱出する。しかしその船には、オビ=ワンによって追跡用の発信機が取り付けられていた。その信号を頼りい、オビ=ワンはジャンゴ・フェットの追跡を開始する。

一方、ナブーに滞在していたアナキンは、故郷の星タトゥイーンに残してきた母親シミ・スカイウォーカーが苦しんでいる悪夢に毎晩悩まされていた。アナキンは、夢で見た光景が現実に起きている出来事だと確信するに至り、シミ・スカイウォーカーを救出するためにアミダラを伴ってタトゥイーンへ向かった。師匠であるオビ=ワンから「勝手な行動を起こすな」「アミダラの警護に専念せよ」と厳命されていたにもかかわらずだ。

【ストーリーの流れ⑤(ネタバレ注意)】・・・母親との再会、そして死

惑星タトゥイーンに到着したアナキンとアミダラは、かつて自分が働かされていたジャンク屋を訪ねる。シミ・スカイウォーカーはその店主の奴隷として生活していたはずだったが、いつの間にか人身売買によって奴隷の身分から解放され、郊外の砂漠で農園を営むラーズという男に嫁いだことを知る。

 

アナキンとアミダラは、すぐにラーズの住居へ向かった。ラーズによれば、シミ・スカイウォーカーは1か月ほど前に、略奪行為で生計を立てる砂漠の野蛮な種族タスケン・レイダーに拉致されたという。アナキンは母を救出すべく、一人でタスケン・レイダーの居住地へ急ぐ。

しかし、手遅れだった。タスケン・レイダーのテント内に母の姿を見い出したアナキンは、すぐそばに駆け寄るが、度重なる拷問を受けて衰弱していたシミ・スカイウォーカーは、アナキンの腕の中で息絶える。激しい怒りに駆られたアナキンは、「怒りに身を委ねてならない」というジェダイの教えに背き、いまや母親の仇となったタスケン・レイダーの一味を、子どもも含めて皆殺しにする(映像に映っていたのは8名。よって8名を死者としてカウントする)。そのときどこからか、かつてアナキンを見い出したクワイ=ガン・ジンの「やめろ!」という絶叫が響いてきた。アナキンは、危険な一歩を踏み出してしまう。アナキンが抱いた怒り、悲しみ、苦痛の感情を、コルサントにいるヨーダが感じ取る。

 

一方、ジャンゴ・フェットが乗るスレーヴを追跡していたオビ=ワンは、荒野の惑星ジオノーシスの宙域に到着。追跡に気づいたジャンゴ・フェットは、サイズミック・チャージやプロトン魚雷などあらゆる武器を使ってオビ=ワンのスターファイターを攻撃、オビ=ワンは撃墜された体を装うことで、あわやというところで難を逃れた。ジャンゴ・フェットは、ジオノーシスに着陸。じっとなりを潜めていたオビ=ワンもすぐに降下、地表に通商連合の船団が集結している光景を見て訝る。

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オビ=ワンは周囲を探索、地下に通商連合の主力部隊であるバトル・ドロイドの大規模工場があることを発見する。さらに、かつてジェダイの騎士だったドゥークー伯爵が、銀河系内の各星系の代表や銀行家などの実力者たちを、分離主義者一派に仲間入りさせようと画策している現場を目撃する。オビ=ワンはただちにジェダイ評議会に連絡を試みるが、通信の最中にドゥークー伯爵の手下に捕らえられ、囚われの身となってしまう。

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タスケン・レイダーを皆殺しにしたアナキンは、シミ・スカイウォーカーの遺体とともにラーズ宅に帰還した。意気消沈するアナキンを、アミダラが優しく慰める。アナキンは、C-3POの修理で気を紛らわせようとする。しかし母の死を受け入れられないアナキンは、怒りの矛先を師匠であるオビ=ワンに向け、いつか絶大な力を手に入れて、死者をも蘇らせることを可能する技の習得を決意するのだった。

 

シミ・スカイウォーカーの遺体を埋葬した直後、ジオノーシスにいるオビ=ワンから通信が入る。コルサントジェダイ評議会へ向け、メッセージの転送を依頼する内容だった。ヨーダジェダイ評議会の面々とともに、アナキンはオビ=ワンからの通信を見守る。オビ=ワンは、アミダラ暗殺未遂の背後に通商連合のヌート・ガンレイ総督がいること、通商連合や企業同盟が軍をドゥークー伯爵に提供したことなどを伝える。その直後、オビ=ワンはドロイデカに襲われ、メッセージは途絶えた。

ジェダイ評議会はアナキンに対し、タトゥイーンに留まってアミダラを護衛せよと命じる。師匠であるオビ=ワンの救出に向かいたいアナキンは苦しさから呻くが、察したアミダラが「私が救出に向かう。命令は私を護ることだから、護衛であるあなたは行動をともにする義務がある」といたずらっぽく笑い、2人はジオノーシスへ向け出発した。

 

【ストーリーの流れ⑥(ネタバレ注意)】・・・クローン軍の創設

パルパティーン最高議長のオフィスでは、共和国の重鎮たちの間で激論が交わされていた。ある者は、分離主義者たちが結束したことを受け、クローン軍を創設してこの脅威に対抗すべきと主張し、別の者は、先制攻撃は議会が許さないと釘を刺す。

 

議論は平行線をたどるが、最高議長に非常時大権を与えればクローン軍の使用は可能とのアイデアが官僚から出される。問題は、その議題を誰が議会に持ち出すかだったが、たまたまその場に居合わせた(アミダラ議員の代理の)ジャー・ジャー・ビンクスがその重責を引き受け、議会でスピーチをすることになった。議題は満場の拍手をもって迎えられ、最高特権を与えられたパルパティーンは、共和国に強力な正規軍を設立し分離主義者たちに対抗すると宣言する。

 

最高議長に特権が与えられたのを確認すると、メイス・ウィンドゥはオビ=ワン救出のためジェダイを引き連れてジオノーシスへ発ち、一方のヨーダは、共和国のために造られたクローン軍を視察するためカミーノへ旅立った。

 

惑星ジオノーシスでは、拘束されたオビ=ワンのもとをドゥークー伯爵が訪ねた。ドゥークー伯爵はオビ=ワンを尋問、このときの会話で、ドゥークー伯爵はオビ=ワンの師匠であるクワイ=ガン・ジンの師匠だったことが判明する。ドゥークー伯爵は「銀河共和国はすでにシスの暗黒卿の手に落ちている」と話し、オビ=ワンを驚かせる。さらに、膨大な数の議員がダース・シディアスの手先と成り下がった旨をオビ=ワンに伝え、「ともに戦おう。仲間になれば解放する」と誘うが、オビ=ワンは耳を貸さなかった。

 

【ストーリーの流れ⑦(ネタバレ注意)】・・・ジオノーシスの戦い

惑星ジオノーシスへ降り立ったアナキンとアミダラ(とC-3POR2-D2)は、排気口から地下のバトル・ドロイド工場へ侵入する。しかし2人はすぐにジオノーシス原住種族で昆虫然とした肢体のジオノージアンに襲われる。このときアナキンは、ジオノージアン15名を殺害した。しかし奮戦のかいなく、アミダラとアナキンは囚われの身となる。ドゥーク伯爵は、捕えたオビ=ワン、アナキン、アミダラの処刑を決定し、3名を処刑場へ連れ出した。

 

ドゥークー伯爵、通商連合のヌート・ガンレイ総督、ジャンゴ・フェット、ボバ・フェット、無数のジオノージアンらが見守る中、オビ=ワン、アナキン、アミダラの公開処刑が始まる。その直前、アミダラはアナキンに「愛している」と想いを打ち明けた。

 

処刑場の中央に立つ石柱に鎖でつながれた3名目がけて、巨大かつ狂暴な獣3頭が放たれた。1頭はサイに似た巨大四足クリーチャー「リーク」、もう1頭は鋭い鉤爪を持った「ネクスー」、最後がカマキリに似た獰猛な6足クリーチャー「アクレイ」である。いずれも処刑執行用の獣としてジオノージアンに飼育されているものと思われる。ネクスー登場時、飼育係のジオノージアン1名が噛み殺されている

オビ=ワンらは、獣たちの最初の攻撃をどうにかかわす。鎖を外すことに成功したオビ=ワンは飼育係のジオノージアン1名を投げ飛ばし、倒れた飼育係がアクレイによって殺害される。一方、アナキンはリークを手なずけることに成功し、その背にまたがる。そして、リークを突進させてその角でネクスーを殺害する。アナキンが操るリークにオビ=ワン、アミダラが飛び乗り、その場から逃走しようとした刹那、彼らは7体のドロイデカに囲まれ逃げ場を失う。絶体絶命と思われた瞬間、メイス・ウィンドゥ率いる200名のジェダイの騎士が処刑場のそこかしこに姿を現した。そして、アリーナになだれ込んできた通商連合らのバトル・ドロイド軍団と激突。「ジオノーシスの戦い」と呼ばれる激しい戦いの火蓋が切って落とされる。

ジェダイの騎士らはバトル・ドロイドをばったばったとなぎ倒していく。いったい何体のバトル・ドロイドが破壊されたのか、もはやカウントは不可能だ。

 

一方、ジオノージアンが「LR1Kソニック砲」を放ち、名すらわからないジェダイの騎士5名が吹き飛ばされ、(たぶんだが)絶命している。また、手錠から解放され自由の身となったアミダラがブラスターを連射し、ジオノージアン1名を殺害した。

 

バルコニーのような場所で戦いの趨勢を見守っていたドゥークー伯爵に、ジェダイの騎士コールマン・トレバーが肉薄するも、そばに控えていたジャンゴ・フェットに、いとも簡単に射殺されてしまうジェダイのくせして弱すぎだし、一方のジャンゴ・フェットは強すぎだ)。切り替わった場面(メイス・ウィンドゥとオビ=ワンが背中を合わせて共闘しているシーン)で、地面に3名のジェダイが斃れているのが映っている。先に殺された5名とは別人のようなので、彼ら3名も死者としてカウントしておく。

 

メイス・ウィンドゥはリークに襲われ、その衝撃でライトセーバーを落としてしまう。それを好機と見たジャンゴ・フェットがアリーナに降り立ち、メイス・ウィンドゥに襲いかかる。しかしメイス・ウィンドゥはすぐにライトセーバーを手元に手繰り寄せる。ジャンゴ・フェットはリークに急襲され身体ごと吹っ飛ばされるが、ブラスターでリークを返り討ちにする。そこへメイス・ウィンドゥが肉薄。ジャンゴ・フェットはブラスターを連射して対抗するが、メイス・ウィンドゥいとも簡単に攻撃を撥ね退け、ジャンゴ・フェットの首を刎ねた

 

ジェダイの騎士らは奮闘するが、多勢に無勢。投入されたドロイドの大部隊の攻勢に追い詰められ、四方を囲まれる。このとき画面に映っているジェダイの騎士は、総勢16名(オビ=ワンやアナキン、ウィンドウも含まれる)。すなわち救援に駆け付けた200名のジェダイの騎士のうち、生き残ったのはたった16名ということになる。オビ=ワンとアナキンを除外すると、生き残りは14名だ。つまり計186名のジェダイが戦死したことになる。コールマン・トレバーら先に記述した9名の戦死者を除いた177名のジェダイの騎士を、死者としてカウントしておく

 

ドゥークー伯爵は降伏を勧めるが、メイス・ウィンドゥはそれを断固拒否。絶体絶命と思われた刹那、クローン工場がある惑星カミーノへ向かっていたヨーダが、強力なクローン軍を率い低空強襲トランスポートで処刑場に降り立った。形勢は、一気に逆転した。ヨーダ率いるクローン兵はアリーナからジェダイの騎士らを救出し、その場から飛び去る。このときクローン兵1名が犠牲となっている

 

ドゥークー伯爵と分離主義者の一行は逃亡を開始する。それを追う共和国軍。ジオノーシスの戦いの場は、大平原へと移った。最初に、共和国軍の低空強襲トランスポートが撃墜される。調べたところ、この船の乗員は34名だ。乗船していたクローン兵34名を死者としてカウントする。 

 

その後、ヨーダジェダイの騎士らを乗せた低空強襲トランスポートは平原に着陸、メイス・ウィンドゥら主だった騎士たちが平原で白兵戦を繰り広げる。このときクローン兵1名が撃ち殺されるヨーダはそのまま飛び去り、ドゥークー伯爵を追った。

 

戦いは激しさを増し、通商連合のコア・シップが撃墜される(乗員数は不明のためカウントしない)。一方で、共和国軍のAT-TEも(全地形対応戦術攻撃兵器)も破壊され、乗員7名が戦死する。よく見ると、そばにいたクローン兵2名が激しく吹き飛ばされているので、彼らも戦死したものとする。その後の戦いでは、兵力に勝る共和国軍が通商連合軍を圧倒、ドゥークー伯爵はフリットノット・スピーダーバイクに跨ると戦地を離脱した。ドゥークーが乗るスピーダーを発見したオビ=ワンとアナキンは、低空強襲トランスポートで追跡を開始する。同乗していたアミダラ議員は「応援を呼んだほうがいい」と提案するも、2人は「時間がない」と拒絶した。

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追跡をかわすため、ドゥークー伯爵は、護衛機である2機のナンテックス級領域防衛スターファイターに指令を出し、オビ=ワンらが乗る低空強襲トランスポートを攻撃、アミダラ議員(とクローン兵1名)はその衝撃で船外へ放り出され、砂漠に落下する。アナキンは救出に向かおうとするが、オビ=ワンに「任務を優先しろ」「義務を果たせ」と諭され、渋々ながら従う。

 

ドゥークー伯爵を乗せたフリットノット・スピーダーは岩場にある秘密の格納庫に到着。オビ=ワンとアナキンがそこへ到着し降り立った直後、2人が乗ってきた低空強襲トランスポートは撃墜され、乗員33名が死亡する。

 

オビ=ワンとアナキンは、格納庫でドゥークー伯爵と対峙する。血気にはやるアナキンは、無謀にも単騎でドゥークー伯爵目がけて突進するが、伯爵の手から放たれた電撃を喰らって気を失ってしまう。残されたオビ=ワンがライトセーバーで戦いを挑むも、暗黒面の力を手にしているドゥークー伯爵に全く歯が立たない。息を吹き返したアナキンが再び挑むが跳ね返され、アナキンは右腕を斬り落とされてしまう。

 

オビ=ワンとアナキンという、将来を嘱望されていた若きジェダイをいとも簡単に下した恐るべきドゥークー伯爵の前に、マスター・ヨーダが現れる。ここで、ドゥークー伯爵はかつてヨーダの弟子であったことが明かされる。ヨーダライトセーバーを手に取ると、ドゥークー伯爵に襲いかかった。

 

ヨーダはすさまじい敏捷性の高さと剣技の冴えを見せ、ドゥークー伯爵を追い詰めるも倒すまでには至らず、伯爵の逃走を許してしまう。ドゥークー伯爵はプンウォーカ116級抗生間スループ(ソーラー・セーラー)に乗り込み、ジオノーシスを後にした。ドゥークーはコルサントへ向かい、主人であるダース・シディアスと落ち合い、「デス・スター」の設計図が収められたメディアを手渡した。そしてダース・シディアスに「(私たちの思惑どおり)戦争が始まる」と伝える。

ジェダイ評議会に戻ったマスター・ヨーダも「クローン戦争が始まった」と、ジェダイの騎士たちに宣言。言葉どおり、コルサントには無数のクローン兵が集結し、出撃の命令が下るのを待っていた。その頃、ナブーに戻ったアナキンとアミダラは、お互いの想いを確認し合い、密かに結婚式を挙げていた。アナキンは「誰かに愛情を抱いたり結婚して家族を持ったりすることを禁ず」というジェダイの掟に背くことになった──。

 

というところで、エンドクレジット。この作品における死者は以下だ。見方は、死者──殺人者/死因 である。

 

【確定死者数】

ナブー人8名──クローダイト人ザム・ウェセル/爆破

クローダイト人ザム・ウェセル──ジャンゴ・フェット/毒矢(カミーノ・セーダーバート)

シミ・スカイウォーカー──タスケン・レイダー/拷問による衰弱死

タスケン・レイダー8名──アナキン・スカイウォーカーライトセーバー

ジオノージアン15名──アナキン・スカイウォーカー/主にライトセーバー

ジオノージアン1名──ネクスー/嚙み殺される

ジオノージアン1名──アクレイ/刺殺

ジェダイの騎士5名──ジオノージアン/LR1Kソニック

ジオノージアン1名──パドメ・アミダラ/レーザーブラスター

コールマン・トレバー──ジャンゴ・フェット/レーザーブラスター

ジェダイの騎士3名──不明(おそらくバトル・ドロイド)/不明(おそらくレーザーブラスター)

ジャンゴ・フェット──メイス・ウィンドゥ/ライトセーバーで斬首

ジェダイの騎士177名──不明(バトル・ドロイドと推察される)/不明(ブラスターで射殺されたと思われる)

クローン兵1名──不明/レーザーブラスター

クローン兵34名──不明/乗船していた低空強襲トランスポートが撃墜される

クローン兵1名──不明/レーザーブラスター

クローン兵7名──不明/乗っていたAT-TEが撃墜される

クローン兵2名──不明/爆風で吹き飛ばされる

クローン兵33名──不明/ナンテックス級領域防衛スターファイターの攻撃で撃墜死

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【計301名】+コウハン2体+ネクスー+リーク+アクレイ+無数のバトル・ドロイド

 

この物語を成立させるために、今日も人が殺された。