死者メーター

物語の中で死んだ人々の数をカウントしていく、ただそれだけのゆるいブログです

機動戦士ガンダム第11話「イセリナ、恋のあと」で死んだ人数をカウントしてみた(死者メーター12)

人は物語の中でいとも簡単に人を殺し、それを読んだり鑑たりして、喜怒哀楽の感情を激しく発露させる。

 

古今東西、物語の中ではいったいどれだけの人々が殺されてきたのか。これは、その数をカウントし、名も無き死者に哀悼の念を捧げるためのブログである。その名も「死者メーター」。

 

今日は、『機動戦士ガンダム第11話:イセリナ、恋のあと』を取り上げ、その死者数のカウントを試みる。

 

第1話はこちら↓

死者メーター1:機動戦士ガンダム第1話『ガンダム、大地に立つ』 - 死者メーター

 

【目次】 

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【あらすじ】 

 恋人ガルマの仇を打つべく、イセリナエッシェンバッハジオン軍のダロタ中尉とともに、ガウ攻撃空母3機を率いて、ガンダム抹殺を目論む。援護を申し出たシャアが投下した爆弾が命中し、ホワイトベースは荒野に不時着。アムロは、イセリナと対峙する──。

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【ストーリーの流れ】

ガルマ戦死の報を受け、宇宙都市国家ジオン公国の首都ズム・シティに、ザビ家一族が集結。悲しむ父デギン公王、長女キシリア・ザビ、次男ドズル・ザビを前に、長兄ギレン・ザビは「過去を思いやっても仕方がない」と冷たく言い放つ。

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一方、悲しみに打ちひしがれるイセリナエッシェンバッハは、ジオンのダロタ中尉に付き添われて、亡きガルマの執務室を訪れる。ここでイセリナが「私をガウに乗せて。敵に一矢報いたい」と懇願、当然のことながら、正規軍人のダロタ中尉は渋る。

 

エンジンの調子がいまいちながら快調に飛行するホワイトベース。そこへ敵機が迫る。アムロガンダムリュウガンキャノンで出撃する。下を見やると、ガウ攻撃空母が3機飛行している。

 

画面がガウ攻撃空母のブリッジに切り替わると、なんとそこに私服姿のイセリナが。しかも、ダロタ中尉の横で指揮を執っている。

 

んなアホな!!!!! ど素人のお嬢さんがそもそも軍機に乗れるはずがないし、ましてや指揮なんてもってのほかだ──もしかしてイセリナ、ガルマの仇を打ちたいあまりに、ダロタ中尉に身体を許すことで乗船権を獲得したのではなかろうかと下衆の勘繰りをしてしまうが、真相は闇の中だ。

 

ホワイトベースを飛び降りたガンダムガンキャノンは、ガウ3号機の翼の上に着地。攻撃を開始する。ガウ3号機があっという間にやられ、砂漠に墜落して乗員34人が死亡する。苦戦するイセリナ率いるガウ攻撃隊を見かねて、シャアが偵察機ルッグンによる援護を申し出る。そして、「ガンダムコクピットを狙え」とアドバイス。自らは、ホワイトベースの攻撃へ向かう。 

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シャアはホワイトベースの左エンジン目掛けて爆弾を投下、これが見事に命中し、ホワイトベースは操縦不能に陥る。エンジンから煙をたなびかせて、ホワイトベースは急降下していく。そして荒野に不時着。シャアもルッグンを着陸させ、岩陰からホワイトベースの様子を窺う。

 

そのホワイトベースから、かねてから「下船したい」と希望していた避難民の数人が勝手に脱け出る。止めるブライトら。荒野目がけて走り出した3名の避難民が、岩陰に隠れていたシャアと遭遇。シャアはやむなく拳銃で発砲、3名の避難民を射殺する。ブライトらが追ってきたのを見て、シャアはルッグンに乗り込み、動けないホワイトベースを再び攻撃する。

 

一方、ガンダムガンキャノンは、イセリナ率いるガウ攻撃空母2機と激しい戦闘を繰り広げていた。ガンダムがガウ2号機に飛び乗り、新兵器ビーム・ジャベリンを翼に突き刺すと、それを見たガウ1号機がガウに集中砲撃、ガンダムのシールドがビームによってドロドロに溶かされる。ハヤト搭乗のガンタンクの援護を受けたガンダムは、ビーム・ジャベリンでガウ2号機を真っ二つに解体、乗組員34名が死亡する。

 

ガウ2号機爆発の衝撃波で、離れたところを飛んでいた1号機のダロタ中尉がなぜか腕を負傷し、操縦不能に。ここでイセリナが「代わります」と申し出て、操縦桿を握る。そして、「ガルマさまの仇」と叫びながら、ガンダムに特攻。ガンダムを突き飛ばす。その衝撃で、ガンダムの回路が故障し、ガンダムは身動きが取れなくなる。特攻の衝撃で、ダロタ中尉は死亡。特に描写はないが、そのほかの乗組員(イセリナを除く)も全員死亡したものと思われる

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墜落の衝撃で失神していたイセリナが意識を取り戻す。ガンダムを修理すべく外に出て動き回るアムロを発見したイセリナ、ブリッジ上の甲板からアムロに銃を向ける。しかし、足を滑らせたのかクラクラ来たのかわからないが、イセリナは頭から地面に落下、死亡する。戦いにようやく終止符が打たれた。

戦闘後、ホワイトベースの避難民たちはこぞって下船。アムロやカイらは、イセリナのために穴を掘り、遺体をそこへ埋める。アムロ、「僕を仇と呼んだ。なんという名前の人なんだろう」と呟き、赤の他人から「仇」と呼ばれる戦争の実相に、やるせなさを覚えるのだった。

  

というところで、第11話が終了。

今回の死者は以下だ。

 

【確定死者数】

ガウ攻撃空母3号機乗員34名・・・アムロ・レイリュウ・ホセイガンダムおよびガンキャノンの連携攻撃

ホワイトベースに乗船していた民間人3名・・・シャア・アズナブル/砂漠に不時着したホワイトベースから脱走した後、拳銃で銃撃される

ガウ攻撃空母2号機乗員34名・・・アムロ・レイガンダムのビーム・ジャベリンで真っ二つ

ジオン軍のダロタ中尉・・・イセリナが敢行した特攻により/特攻の衝撃で

ガウ攻撃空母1号機乗員32名・・・イセリナが敢行した特攻により/特攻の衝撃で

イセリナエッシェンバッハ・・・自殺か事故/ガウ攻撃空母から落下

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【計105名】

 

「恋は盲目」とはよく言ったものだ。イセリナの暴走のせいで、多くの人が犠牲に。とはいえ、最後の死は悲しかった。安らかに眠れ。

この物語を成立させるために、今日も多くの人が殺された。

 

第12話はこちら ↓

機動戦士ガンダム第12話「ジオンの脅威」で死んだ人数をカウントしてみた(死者メーター13) - 死者メーター 

 

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