死者メーター

物語の中で死んだ人々の数をカウントしていく、ただそれだけのゆるいブログです

機動戦士ガンダム第10話「ガルマ散る」で死んだ人数をカウントしてみた(死者メーター11)

人は物語の中でいとも簡単に人を殺し、それを読んだり鑑たりして、喜怒哀楽の感情を激しく発露させる。

 

古今東西、物語の中ではいったいどれだけの人々が殺されてきたのか。これは、その数をカウントし、名も無き死者に哀悼の念を捧げるためのブログである。その名も「死者メーター」。

 

今回は、『機動戦士ガンダム第10話:ガルマ散る』を取り上げ、その死者数のカウントを試みる。

 

第1話はこちら↓

死者メーター1:機動戦士ガンダム第1話『ガンダム、大地に立つ』 - 死者メーター

 

目次

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【あらすじ】

 ニューヤーク市の屋敷で開催されたパーティーに出席するガルマとシャア。そこにガルマの恋人、イセリナが現れ、二人は愛を語り合う。その最中、ホワイトベースが廃墟と化した市内に潜伏したとの連絡を受け、ガルマはイセリナに別れを告げて出撃。決戦の火蓋が切って落とされた──。

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【ストーリーの流れ】

 タイトルから、ガルマが死ぬことがわかってしまう。純粋な青年って感じで、好感を持っていただけに残念だ。

 

アメリカはジオンの勢力圏であり、ジオン軍が接収したニューヤーク市の官邸では、政財界の要人を集めたパーティーが催されていた。そこに登場した美女の姿に、シャアは「ほう」と感嘆の声を上げる。その美女は前市長エッシェンバッハの娘イセリナで、ガルマと恋仲になっていた。寄り添うガルマとイセリナの姿を、シャアは冷笑を浮かべて見つめる。

屋敷のベランダで結婚について話し合うガルマとイセリナの元へ伝令が到着し、ホワイトベースが市内に潜伏したと伝える。それを聞いたガルマは出撃を命じる。

 

深夜、戦争で廃墟と化した都市内を超低空飛行で隠密のように進むホワイトベース。周囲は闇に包まれ、人っ子一人見当たらない。敵に見つかるのは時間の問題だ。業を煮やしたアムロが「自分が囮になって敵を引き付ける。その隙に海へ」と申し出るが、時すでに遅し。ガルマの攻撃隊が間近に迫っていた。

 

ジオン軍ホワイトベースの姿を見い出すべく、照明弾を打ち上げる。辺り一帯が煌々と照らされる中、ブライトはすぐ近くに、側面に穴が開いたドーム球場があることに気づき、ホワイトベースをそこに隠す。

 

ホワイトベースを見失ったガルマは、絨毯爆撃でいぶり出そうとする。爆弾が雨あられと降り注ぐ中、ホワイトベースの乗組員らはじっと身を潜めるが、生きた心地がしない様子。

 

ここでなぜか場面が切り替わり、突如としてイセリナが登場。自家用ジェットでガルマのもとへ向かおうとし、使用人や父・エッシェンバッハに止められる。そりゃそうだ。行ってどうするつもりだったのだろう。

 

ついでながらちょっと思ったので言及しておく、ガルマが乗るガウ攻撃空母は、「風の谷のナウシカ」に登場する、トルメキアのぼろい戦艦に似ている。

 

それはさておき、絨毯爆撃で成果が出ず、ガルマは焦りを募らせる。そこでシャアがザクで降りてみると申し出る。シャアは部下が搭乗する2機のザクとともに地上に降下。ザクの機影を確認したブライトはガンダムらを発進させ、「ホワイトベースの正面におびき出せ」と指示する。そして、ガンダムとザクとの闘いが始まる。

 

その最中、アムロはバズーカでザク1機の頭部を吹き飛ばす。倒れ込むザク。しかし、爆発の描写はない。この搭乗員は生存していると思われる。何よりだ。

 

逃亡を図るガンダムの動きから、シャアは自分たちがある方向に誘導されていることに気づく。ガンダムが向かったのとは逆の方向を見やると、ドーム球場内に身を潜めるホワイトベースの姿を確認した。「仇討ちをさせてもらう」と呟くシャア。ガルマに連絡を取り、「モビルスーツを追え」と伝える。それを聞き、勇躍するガルマ。ガンダムに襲い掛かろうとした瞬間、背後からホワイトベースの一斉射撃を浴び、ガウ攻撃空母は致命傷を負う。

 

この砲撃により、ガウ攻撃空母を護衛していた6機のドップが全滅(したと思われる。生き残った描写がないので)。さらに、一斉砲撃に驚き背後に気を取られたザクを、ガンダムがバズーカで殲滅

EXモデル 1/144 ガルマドップ (機動戦士ガンダム)
 

事態が呑み込めないガルマに対し、シャアは笑いながら、これが自ら仕組んだ陰謀であることを告白。謀られたことを悟ったガルマはホワイトベースへの特攻に踏み切るが、ガウ攻撃空母は空中で四散した。ガルマ散る。資料によると、ガウ攻撃空母の乗車定員は34名らしい。すなわち、犠牲者はガルマを含めて34名ということになる。アーメン。

ガルマの死は、イセリナ、そして、ジオン公国公王である父デギンに大きな衝撃を与えた。

 

というところで、第10話が終了。

気になるのは、頭部をやられただけのザクの搭乗員だ。生き残っているはずだが、味方は全滅していることから、回収される見込みはない。ザクが動けるなら、そのまま歩かせて友軍基地に戻ればいいが、仮にザクがコントロール不能だった場合、誰も住んでいない廃墟のような市内を徒歩で抜けなければならない。これはなかなかに大変というか、命の保証はない。彼の身が心配だ。

 

さて、今回の死者は以下だ。

 

【確定死者数】

 ザク搭乗員1名・・・アムロ・レイガンダムのバズーカ

ドップ搭乗員6名・・・不明/ホワイトベースからの集中砲火

ガウ攻撃空母乗員33名・・・直接的にはホワイトベース、間接的にはシャア・アズナブルホワイトベースからの集中砲火

ガルマ・ザビ・・・直接的にはホワイトベース、間接的にはシャア・アズナブルホワイトベースからの集中砲火

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【計41名】

 

この物語を成立させるために、今日も多くの人が殺された。

 

第11話はこちら ↓

機動戦士ガンダム第11話「イセリナ、恋のあと」で死んだ人数をカウントしてみた(死者メーター12) - 死者メーター

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