死者メーター

物語の中で死んだ人々の数をカウントしていく、ただそれだけのゆるいブログです

機動戦士ガンダム第41話「光る宇宙」で死んだ人数をカウントしてみた(死者メーター47)

人は物語の中でいとも簡単に人を殺し、それを読んだり鑑たりして、喜怒哀楽の感情を激しく発露させる。

 

古今東西、物語の中ではいったいどれだけの人々が殺されてきたのか。これは、その数をカウントし、名も無き死者に哀悼の念を捧げるためのブログである。その名も「死者メーター」。

 

今回は『機動戦士ガンダム第41話:光る宇宙』を取り上げ、その死者数のカウントを試みる。

 

第1話はこちら ↓

死者メーター1:機動戦士ガンダム第1話『ガンダム、大地に立つ』 - 死者メーター

 

目次                                           

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【あらすじ】

アムロララァが、ついに戦場で相まみえる。 激しい戦いのさ中、ニュータイプ同士の高い感応力でお互いに理解を深め合い、急接近する2人。ララァを失いたくないシャアは激しく嫉妬し、2人の間に割って入る。アムロに圧倒されるシャアをかばい、ララァはその命を激しく散らした──。

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【ストーリーの流れ(ネタバレ注意)】

敗勢濃厚を覚ったジオンのデギン・ザビ公王は、和平によって局面の打開を図るため、グワジン級グレート・デギンでジオンを独断で出立し、レビル将軍率いる連邦軍艦隊へ向かった。その様子を、ギレン・ザビは冷ややかな表情を浮かべて見送る。

その頃、グワジン内の一室でキシリア・ザビとシャアが会談していた。キシリアは、シャアの真意を問いただす。以前から、キシリアはシャアの素性に気づいており、シャアがジオン・ズム・ダイクンの息子、すなわちキャスバル・レム・ダイクンであること、そしてザビ家打倒と、ニュータイプ主導による世界の構築を目論んでいることを知っていた。

ガンダムカードビルダー CZ-0005 キシリア・ザビ
 

キシリアは、有能なシャアを、キシリア自身の目的を達成するために不可欠な存在として、自分の身に危険が及ぶことを承知であえてシャアを重用していたのだ。おそらくキシリアは、兄であるギレンの打倒を画策しており、そのための駒として、シャアを利用するつもりでいるのだろう。キシリアは「後のことは、すべて連邦に勝ってからのことだ」と、シャアに言い含める。要は、お互いにお互いを利用し合おう、ということらしい。

 

ホワイトベースでは、対エルメス(すなわち対ニュータイプ)に関するミーティングが行なわれていた。以前はニュータイプの存在に否定的だったホワイトベースのクルーたちも、この頃になるとその存在を受け入れるようになっており、エルメスに対抗するには、同じニュータイプであるアムロをぶつけるしかないという結論に達していた。アムロ自身も、ララァとの邂逅により、自身がニュータイプに変貌しつつあることを自覚していた。

 

キシリア麾下の艦隊は連邦軍艦隊を攻撃、シャアのザンジバルは先陣を切って特攻をかける。シャアは自らもゲルググで出撃するが、ともに出撃するララァに対し、「君のほうが優れているから、君の指示に従う」と伝え、2人は口づけをかわした。ここでララァは、「今日からノーマルスーツ(簡易宇宙服)を着用して」とシャアに要請、シャアは「出撃しても生きて還る主義」であるため、これまでノーマルスーツを着用することはなかったが、このときばかりはララァの指示に従った。

 

敵艦隊の接近に対し、ホワイトベースからはガンダムら、サラミスからは無数のジムとボールが出撃した。

 

激しい戦いが始まった。まずザンジバルが、Jミサイルでマゼラン1隻を沈める連邦軍も反撃し、ムサイ1隻を撃沈する。さらにホワイトベースの主砲が直撃し、ムサイ1隻が沈んだ。この後、ホワイトベースのオペレータが「双方2隻ずつ撃沈!」と伝えていることから、連邦軍の(おそらく)サラミス1隻が沈められたと推定されるため、死者200名をカウントしておこう。

 

艦隊戦がひといきついた後、戦いはモビルスーツ戦に移行する。

最初に、セイラのGファイターがリックドム1機を撃破。一方で、ボール1機が何者かによって殲滅させられる。

 

そして、ついにガンダムエルメスが戦場で相対する。エルメスララァは、無数のビットでガンダムを猛攻撃。しかしアムロは攻撃を読み切り、すべてのビットを撃ち落とす。ララァエルメスで特攻、直接攻撃を仕掛ける。

 

このとき、アムロララァはお互いの存在を強く知覚。2人はニュータイプとして感応し合い、驚くべきことにまだニュータイプ能力に目覚め始めたばかりだというのに、離れていながら、ほぼ日常会話レベルのコミュニケーションを行なう。喩えるなら、英語や中国語を習い始めたほんの数日後に、ネイティブとスラスラ会話できるようになったみたいなものだ。

 

「なぜ戦う?」というアムロの問いに、ララァは「シャアを苛めるから。あなたを倒さなければ、シャアが死ぬことになる」と返答し、アムロを驚愕させる。

 

ララァは続けて「アムロが来るのが遅すぎた」と、憤りをぶつける。アムロに惹かれていることを認めつつも、先に出会い、自分を拾い上げてくれたシャアに背を向けることができないという、苦しい胸の内を吐露した。その後も、ララァガンダムを攻撃するが、アムロはことごとくかわす。そしてララァは、「あなたには守るべきものがないのに、なぜ戦えるのか」という、アムロの痛いところを突く問いを発した。アムロは動揺する。

 

その後、宙域ではモビルスーツ戦が続く。ガンキャノンリックドム1機を撃破。対し、ジム1機が破壊される。さらに、(おそらく)セイラのGファイターがリックドム1機を撃ち落とすザンジバルから、シャアがゲルググで出撃した。

 

アムロララァは、戦いながら思念で会話を続けていた。「理由がなければ、戦ってはいけないのか」というアムロの反論に、ララァは「それは不自然。自分は、自分を助けてくれた人のために戦っている」と一蹴。対し、アムロが「じゃあ、この出会いは何?」と聞くと、ララァは我に帰ったように「運命だ」とつぶやき、アムロも「運命だから、認めなければいけない」と同調、2人の心はさらに接近する。それに気づき、ララァを奪われたくない一心でシャアが2人の間に割って入る。

 

シャアの登場により、まるで眠りから覚めたような表情を見せるララァ。シャアの要請にこたえ、ララァゲルググと連携してガンダムを攻撃する。そこへ、セイラのGファイターが登場、ゲルググがビーム薙刀でGファイターのコクピットを薙ぎ払おうとした瞬間、ララァが高いニュータイプ能力で、Gファイターのパイロットがシャアの妹であることを察知し、「大佐、いけない!」と絶叫する。

 

その声でセイラ(アルテイシア)の存在に気づき、すんでのところで攻撃を中止したゲルググだったが、そこに隙が生まれ、踏み込んできたガンダムに右腕を斬り落とされる。アムロはとどめを刺そうとゲルググに肉薄、シャアは自らの敗北(すなわち死)を悟るが、「大佐!!!」という絶叫とともに、ララァエルメスが、ガンダムゲルググの間に割って入る。ゲルググをかばったエルメスコクピットを、ガンダムビームサーベルが貫き、エルメスは大爆発、ララァ・スンは若い命を散らす死の瞬間、ララァアムロの思念は激しく、そして優しく交錯する。ララァは「刻が見える」と囁き、絶命した。

 

ララァの死に、アムロは滂沱の涙を流し、シャアは取り乱して拳を激しくコンソールに叩きつけた。

一方で艦隊戦は続いており、リックドム1機が流れ弾に当たって破壊される。さらに、サラミス1隻、ムサイ1隻が、ともに集中砲火を浴びて沈む。最後に、ホワイトベースめがけて特攻していたザンジバルが、ホワイトベースの主砲の直撃を受けて大破した。ザンジバルの乗員数は不明だが、連邦軍のマゼランとほぼ同サイズであることを考慮して、300名を死者としてカウントしておく。

 

ザンジバルが沈み、帰還場所を失ったシャアは、キシリアが座乗するグワジンへ。グワジン以外のすべての艦、そしてララァエルメスを失ったキシリアは、大敗北に茫然となる。そのキシリアのもとにギレン・ザビから「連邦軍を一掃するため、30分後にソーラ・レイを使用する。退避せよ」との急報が入る。連絡があまりにも急であることから、キシリアは背後に企みがあるのではないかと勘ぐる。

 

その頃、レビル将軍が率いる地球連邦軍の大艦隊がとある宙域に集結していた。レビル将軍は攻撃目標を明らかにし、ア・バオア・クーを落とした後、ジオン本国に侵攻すると宣言。そのレビルのもとを、デギン公王が座上するグレート・デギンが和平交渉のため訪れた。

 

一方、ア・バオア・クーギレン・ザビは、ソーラ・レイを「ゲルドルバ照準」で発射すれば、連邦軍主力の3分の1を殲滅できると伝え、劣勢を強いられている全軍を鼓舞する。この「ゲルドルバ」という言葉、聞きなれないが、ジオン軍が設定した特定宙域の呼称らしい。言葉の響きが良く、この言葉を考案した人物はセンスがいいなと思った(富野由悠季氏自身で考えたのかな?)。

 

そしてギレン・ザビは、ソーラ・レイの「ゲルドルバ照準」による発射を命令した。ソーラ・レイとは、スペースコロニーをレーザー照射装置に改造したもので、調べたところ、その直径は6・5㎞に達する。つまり口径6・5㎞の超巨大レーザー砲ということになる。

 

発射準備を整えたソーラ・レイがついに火を噴き、「ゲルドルバ」の宙域を目指して、巨大な光の帯が宇宙を突き進んでいく。その閃光は、遠く離れたホワイトベースのブリッジからも観測された。

 

というところで、第41話が終了。

今回の死者は以下だ。

見方は、死者──殺害者/殺害方法 である。

 

【確定死者数】

マゼラン級軽巡洋艦300名──不明/ザンジバルのJミサイル

ムサイ級軽巡洋艦200名──不明/艦隊戦で沈む

ムサイ級軽巡洋艦200名──不明/ホワイトベースの主砲

サラミス級巡洋艦200名──不明/オペレータのマーカーが言及

リックドム搭乗員1名──セイラ・マスGファイターのビーム

ボール搭乗員1名──不明/流れ弾

リックドム搭乗員1名──カイ・シデンガンキャノンのキャノン砲

ジム搭乗員1名──不明/不明

リックドム搭乗員1名──セイラ・マス/Gファイターのビーム

ララァ・スン──アムロ・レイガンダムビームサーベル

リックドム搭乗員1名──不明/流れ弾のミサイル

サラミス級巡洋艦200名──不明/集中砲火を浴びて

ムサイ級軽巡洋艦200名──不明/同上

ザンジバル乗員300名──不明/ホワイトベースからの集中砲火

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【計1607名】

 

この物語を成立させるために、今日も人が殺された。

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機動戦士ガンダム第40話「エルメスのララァ」で死んだ人数をカウントしてみた(死者メーター46)

人は物語の中でいとも簡単に人を殺し、それを読んだり鑑たりして、喜怒哀楽の感情を激しく発露させる。

 

古今東西、物語の中ではいったいどれだけの人々が殺されてきたのか。これは、その数をカウントし、名も無き死者に哀悼の念を捧げるためのブログである。その名も「死者メーター」。

 

今回は『機動戦士ガンダム第40話:エルメスララァ』を取り上げ、その死者数のカウントを試みる。

 

第1話はこちら ↓

死者メーター1:機動戦士ガンダム第1話『ガンダム、大地に立つ』 - 死者メーター

 

目次

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【あらすじ】

拡大するアムロニュータイプ能力に、ガンダムの性能が追いつかない──。深刻な問題に対応するため、連邦軍のモスク・ハン博士は、ガンダムに「マグネット・コーティング」という処理を施した。一方、ララァは初となる実戦を経験。ララァは、エルメスサイコミュ攻撃で4隻のサラミスを沈めるという快挙を成し遂げ、ニュータイプ部隊を指揮するキシリア・ザビはその能力と戦果に目を細めた。

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【ストーリーの流れ(ネタバレ注意)】

ジオン軍ニュータイプであるシャリア・ブルが駆るブラウ・ブロを撃破したアムロだったが、「高度に発達したアムロニュータイプ能力と戦闘力に、ガンダムの性能が追いつかない」という問題に直面していた。ガンダムの性能問題を解決するため、ホワイトベースはソロモンに入港する。

 

入港するや否や、電磁工学を専門とするモスク・ハン博士が率いる、ソロモンの技術チームがホワイトベースを訪れ、ガンダムの駆動系を磁気で包む「マグネット・コーティング」という処理を施す。これにより、「理論上は、無限の反応速度が得られるようになるはず」と、モスク・ハン博士は胸を張った。

 

一方、ジオン公国ギレン・ザビは、宇宙要塞ア・バオア・クーと、月のグラナダを結ぶ線を最終防衛ラインと定めるとともに、押し寄せる地球連邦軍を一掃する目的で、スペースコロニーのひとつである「マハル」を、超巨大レーザー砲「ソーラ・レイ」へ改造する準備を進めていた。そのため、マハルの居住者150万人は強制疎開を余儀なくされる。

 

ソーラ・レイを使用する作戦の許可を得るため、ギレンはデギン公王のもとを訪れる。独裁主義路線を突き進むギレンに対し、デギン公王は「お前はヒトラーの尻尾だ」と皮肉る。

 

その頃、シャアが座乗するザンジバルは、連邦軍の小艦隊と遭遇。リックドム2機と、ララァエルメスを出撃させる。シャアは、ザンジバル搭載の巨大ミサイルJミサイル」を前方のマゼラン級巡洋艦に向けて発射、見事に命中させ、マゼランが沈む。さらに、もう1発のJミサイルでサラミスを撃沈する。そして、シャアが直々にゲルググで出撃する。

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エルメスに搭乗したララァは、ビットによるサイコミュ攻撃で、あっという間にサラミス1隻を沈める。その手慣れた様子に、エルメスを援護していたリックドムは「援護の必要なし」と判断して、後退してしまう。援護なしでは攻撃に集中できないため、ララァは焦りを覚える。そこへシャアのゲルググが到着、ゲルググの援護によりララァは集中を取り戻し、サラミス1隻を沈めた

EXモデル 1/1700 サラミス&マゼラン (機動戦士ガンダム)

ソロモンでは、地球連邦軍がジオンへ侵攻する作戦「星一号作戦」を発動、大艦隊が出撃した。しかし、ガンダムのマグネット・コーティング作業を進めていたホワイトベースだけは、ソロモンからの出航が遅れていた。モスク・ハン博士率いる技術チームは作業を完遂させると、ホワイトベースは出航、遅れを取り戻すべく、最大船速で先行艦を追った。

ガンダムカードビルダー CE-0023 モスク・ハン

シャアとララァは、グワジンに座乗するキシリア・ザビのもとを訪れ、エルメスの戦果について報告した。キシリアは、私服姿のララァを一瞥して「目ざわりだ」とたしなめ、軍服の発注を督促する。シャアが「エルメスは初陣で2隻のサラミスを沈めた」と報告すると、キシリアは「すごいものだ」と表面的には称賛を装うも、ニュータイプの実力とニュータイプ部隊の実現に関しては、疑っている様子を隠そうとしなかった。

 

最大船速で僚艦を追っていたホワイトベースは、合流予定ポイントで艦隊戦が行なわれていることを知る。ブライトは、各パイロットに出撃を命じた。戦闘宙域に接近したアムロは、シャアおよびララァの存在を知覚する。シャア搭乗のゲルググを発見し、ビームライフルを発射するも、直撃寸前で、その攻撃を察知したララァのビットがビームライフルの攻撃を無効化した。ガンダムアムロ)と対峙したララァは危険を感じ、シャアに退却を要請する。

 

エルメスを援護していたリックドム1機をガンダムが撃破、シャアは、ガンダムの動きが格段に速くなっていることに驚く。モスク・ハン博士が施したマグネット・コーティングは功を奏したのだ。ガンダムゲルググを圧倒し、ゲルググの左腕部分をビームライフルで吹き飛ばす。アムロの高い能力を感じ、シャアの身に危険が迫っていることを覚ったララァは、シャアに対し「退け!」と絶叫。

 

ララァの要請に従い、シャアは離脱を決断する。自力飛行が困難なゲルググは、エルメスに引っ張られる形で宙域から脱出。その間もララァはビットでガンダムを攻撃するが、アムロは攻撃をことごとくかわし、ビットを破壊する。このとき、ララァは激しい頭痛を覚えた。アムロは、「お前は、シャアを苛める悪い人間だ」というララァの思念のようなものを感じ取った。

 

この後、ホワイトベースは、先行していた第13独立艦隊と合流したが、(ナレーションによれば)艦隊は3隻のサラミスを沈められていた。そのうちの2隻は、ララァエルメスの手によるものである。ララァは1日で計4隻のサラミスを沈めるという空前の壮挙を成し遂げたことになり、その実力を認めたキシリアは、ララァに握手を求めた。地球連邦軍ジオン軍の戦いの舞台は、月の裏側に移りつつあった。

 

というところで、第40話が終了。

今回の死者は以下だ。

見方は、死者──殺害者/殺害方法 である。

 

【確定死者数】

マゼラン級巡洋艦300名──シャア・アズナブルザンジバルのJミサイル

サラミス級軽巡洋艦200名──シャア・アズナブルザンジバルのJミサイル

サラミス級巡洋艦200名──ララァ・スンエルメスサイコミュ攻撃

サラミス級巡洋艦200名──ララァ・スンエルメスサイコミュ攻撃

リックドム搭乗員1名──アムロ・レイガンダムビームライフル

第13独立艦隊のサラミス級巡洋艦2隻搭乗員計400名──ララァ・スンエルメスサイコミュ攻撃

第13独立艦隊のサラミス級巡洋艦搭乗員200名──不明/不明

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【計1501名】

 

この物語を成立させるために、今日も人が殺された。

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機動戦士ガンダム第39話「ニュータイプ、シャリア・ブル」で死んだ人数をカウントしてみた(死者メーター45)

人は物語の中でいとも簡単に人を殺し、それを読んだり鑑たりして、喜怒哀楽の感情を激しく発露させる。

 

古今東西、物語の中ではいったいどれだけの人々が殺されてきたのか。これは、その数をカウントし、名も無き死者に哀悼の念を捧げるためのブログである。その名も「死者メーター」。

 

今回は『機動戦士ガンダム第39話:ニュータイプ、シャリア・ブル』を取り上げ、その死者数のカウントを試みる。

 

第1話はこちら ↓

死者メーター1:機動戦士ガンダム第1話『ガンダム、大地に立つ』 - 死者メーター

 

目次

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【あらすじ】

 地球連邦軍が占領したソロモンでは、「謎の攻撃」により艦が次々に沈められていくという事件が発生していた。その攻撃は、ジオン軍が初めて実戦投入したニュータイプララァ・スンが搭乗する新型モビルアーマーエルメス」のサイコミュ攻撃によるものだった。ジオン軍は、ララァに加え、ニュータイプの素養があると見込んだシャリア・ブル大尉をニュータイプ部隊の一員に加え、ブラウ・ブロで出撃させる。

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【ストーリーの流れ(ネタバレ注意)】

ジオンの軍事拠点だったソロモンは、陥落後、地球連邦軍が自らの軍事拠点として使用していた。地球連邦軍は、ソロモンを足掛かりにジオンを一気呵成に叩くことを考えており、そのためソロモンに大量の援軍を派遣する。ジオン滅亡は時間の問題と思われたそのとき、ソロモンで不思議な出来事が起こる。謎の攻撃により、駐ソロモンの戦艦が次々に沈められていったのだ。

 

謎の攻撃により、最初にサラミスが1隻沈む。次に、ジム1機が撃墜され、そのそばで何かの作業をしていた連邦軍兵士が爆風で吹っ飛んでいることから、この兵士もおそらく戦死したと思われる。

 

次のシーンでは、被弾したコロンブス補給艦がサラミスに激突し、2隻が爆発・炎上コロンブス補給艦の乗員数は不明だが、乗員数140名の自衛隊・とわだ補給艦より小ぶりなサイズであることから、乗員を100名としておきたい。

 

その後、指令室の士官が38エリア」の誰かと通信回線で会話している最中に、その38エリアとの通信が途絶する。会話の相手は、攻撃を受けて亡くなったものと推定される。また、機銃座に乗り込もうとした連邦軍兵士が爆死する。

 

これら一連の攻撃が、ララァ・スンが搭乗するジオンの新型モビルアーマーエルメス」のサイコミュ攻撃(脳波でミサイルなどを誘導して行なう攻撃)であることが判明する。ララァの能力、そして高い戦果に、ともに出撃したシャアは感嘆する。

 

続けて、ララァエルメスサラミス1隻を撃破。その爆発の閃光はホワイトベースからも確認され、ブライトらは「何事か」と戸惑う。ニュータイプとしての能力に目覚め始めているのか、ミライは、ララァが発する脳波のようなものをうっすらと感じ取っていた。急きょ戦闘態勢を取ることになったホワイトベースから、アムロ以下が順次出撃する。セイラ出撃時、シャアとの関係を知っているブライトは、戦いの場に私的な感情を持ち込まぬようセイラに言い含める。

 

ララァは、再びサラミス1隻を沈める。出撃したアムロは、ララァの存在をはっきりと知覚した。アムロは、ララァのいる方向へガンダムを飛ばす。一方、ララァ疲労を感じ取ったシャアは、撤退を命令する。ララァが宙域から離脱すると、一帯からララァの存在感が消失した。

 

ジオン公国ギレン・ザビは、ヘリウム採取の任を終えて木星から帰還したばかりのシャリア・ブル大尉と面会していた。ニュータイプとしての素養が認められるシャリア・ブルに対し、ギレンは、キシリアが指揮するニュータイプ部隊へ参加するよう要請。そこでは、シャリア・ブル専用のモビルアーマーの開発が進められているという。シャリア・ブルは承諾し、キシリアがいるグラナダへ赴いた。

ガンダムカードビルダー CZ-0019 シャリア・ブル
 

グラナダに到着したシャリア・ブル大尉は、シムス・アル・バハロフ中尉とともにさっそくブラウ・ブロに乗り込み、テスト飛行も兼ねて、ザンジバルにいるシャアのもとへ向かった。ザンジバルのブリッジで、シャアとララァ、シャリア・ブル、シムスの4人が面会、シャリア・ブルはララァから強い力が発せられていることを感じ取った。

 

ホワイトベースでは、セイラが、兄のシャアから受け取った金塊をブライトに託し、ホワイトベースのクルーに分配するよう要請した。セイラは、兄と戦う覚悟を固めたのである。その後、レーターがソロモンに接近する機体を捕え、司令部は、ホワイトベースに迎撃を指示、アムロらは順次出撃する。その中に、傷を癒すために休んでいたハヤトの姿もあった。

 

ソロモンのレーダーが捕えた機体は、シャリア・ブル大尉とシムス中尉が搭乗するブラウ・ブロだった。ブラウ・ブロもまた、ガンダムの機影を捉えた。戦闘が始まる。ブラウ・ブロのオールレンジ攻撃をことごとくかわすガンダム(とそのパイロット)に、シャリア・ブルは驚きを隠せない。しかしアムロは、ガンダムの反応速度が鈍いことに苛立っていた。

 

遅れて到着したセイラ、カイ、ハヤトがガンダムを援護するも、ブラウ・ブロのオールレンジ攻撃で、ガンキャノンは両足を吹き飛ばされる。苦戦が予想されたが、アムロはすぐに敵の位置と攻撃を見切り、ブラウ・ブロをいとも簡単に沈めてしまう。シャリア・ブル大尉とシムス中尉はあっけなく戦死した。

シャリア・ブル戦死の報を受けたララァは、「いま出撃すればガンダムを倒せる」とシャアに進言したが、シャアは却下。シャアは、「ギレンとキシリア兄妹のあいだに挟まれ、うまく立ち回れないことを自覚していたシャリア・ブルを潔く死なせてやれ」とララァを諭した。一方、敵の撃破に胸を撫で下ろしたアムロだったが、自身の反応速度にガンダムの操縦系統が対応しきれなくなりつつあることに、一抹の不安を覚えていた。

 

というところで、第39話が終了。

今回の死者は以下だ。

見方は、死者──殺害者/殺害方法 である。

 

【確定死者数】

サラミス級巡洋艦乗員200名──ララァ・スンエルメスサイコミュ攻撃

ジム搭乗員1名──ララァ・スンエルメスサイコミュ攻撃

ジムのそばで作業していた連邦軍兵士1名──ララァ・スンエルメスサイコミュ攻撃

コロンブス補給艦乗員100名(参考:自衛艦のとわだ補給艦は乗員140名)──ララァ・スンエルメスサイコミュ攻撃

サラミス級巡洋艦乗員200名──ララァ・スンエルメスサイコミュ攻撃

ソロモン38エリア1名──ララァ・スンエルメスサイコミュ攻撃 会話中に通信が途絶える。やられてしまったものと思われる

地球連邦軍兵士1名──ララァ・スンエルメスサイコミュ攻撃

サラミス級巡洋艦乗員200名──ララァ・スンエルメスサイコミュ攻撃

サラミス級巡洋艦乗員200名──ララァ・スンエルメスサイコミュ攻撃

 ジオン軍のシムス・アル・バハロフ中尉──アムロ・レイガンダムビームライフル

ジオン軍のシャリア・ブル──アムロ・レイガンダムビームライフル

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【計906名】

 

この物語を成立させるために、今日も人が殺された。

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機動戦士ガンダム第38話「再会、シャアとセイラ」で死んだ人数をカウントしてみた(死者メーター44)

人は物語の中でいとも簡単に人を殺し、それを読んだり鑑たりして、喜怒哀楽の感情を激しく発露させる。

 

古今東西、物語の中ではいったいどれだけの人々が殺されてきたのか。これは、その数をカウントし、名も無き死者に哀悼の念を捧げるためのブログである。その名も「死者メーター」。

 

今回は『機動戦士ガンダム第38話:再会、シャアとセイラ』を取り上げ、その死者数のカウントを試みる。 

 

第1話はこちら ↓

死者メーター1:機動戦士ガンダム第1話『ガンダム、大地に立つ』 - 死者メーター

 

目次                                           

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【あらすじ】

テキサスコロニーの宙域ではホワイトベースとチベ艦隊が、テキサスコロニーではガンダムゲルググが激しい戦いを繰り広げていた。ガンダムゲルググはお互いに損傷し、行動不能に。連絡が途絶えたアムロを捜索するため、テキサスに入港したホワイトベースからセイラがバギーで出動、そこでセイラは兄であるシャア(キャスバル)と再会する──。

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【ストーリーの流れ(ネタバレ注意)】

テキサスコロニーに宙域では、ホワイトベースと(指揮官であるマ・クベを失った)マ・クベ艦隊が相変わらず対峙していた。周辺には小惑星や破壊されたコロニーの残骸など無数の浮遊物が漂っており、お互いがその陰に隠れているため相手が認識できず、にらみ合い状態が続いていた。

 

テキサスコロニーでマ・クベを討ち果たしたアムロは、ララァが乗るバギーを目撃。バギーが走り去った方向にガンダムで向かおうとした刹那、背後からシャアのゲルググが発砲した。しかしアムロは優れた直観力で察知し、攻撃をかわすことに成功する。その動きを見たシャアは、ガンダムパイロットが「ニュータイプ」であることを確信する。

MG 1/100 MS-14S シャア・アズナブル専用 ゲルググ Ver.2.0 (機動戦士ガンダム)
 

その後、ガンダムゲルググは一進一退の攻防を続ける。アムロは、ガンダムの反応速度が鈍いことにいら立ちながらも、ゲルググにダメージを与えた。シャアは退却、爆発を偽装し、ゲルググを岩陰に隠して、徒歩でザンジバルへ向かう。

 

一方、連邦軍ワッケイン司令が座乗するマゼラン級巡洋艦がテキサスの宙域に侵入。ホワイトベースと対峙していたチベらと交戦する。チベ艦隊がマゼランと交戦に入るや、ホワイトベースが背後からチベ艦隊を急襲、この戦闘で、ジオンのチベ2隻、ムサイ2隻が沈む。艦長をそれぞれ務めていたデラミン准将、ウラガン中尉、バロム司令らは戦死している。

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マゼランとホワイトベースは合流、ワッケイン司令はホワイトベースの逞しく成長した姿を見て、目を細める。連絡が途絶えたアムロの消息が気にかかるホワイトベースはテキサスコロニーに入港し、マゼランは宙域で待機することに。

 

入港後、ホワイトベースから、オムル、セイラ、ジョブの3名がそれぞれバギーでアムロの捜索に出かけた。彼らとの通信を担当するフラウ・ボゥは連戦の疲れが色濃く、それを見てとったブライトは、フラウ・ボゥを下がらせ、自らインカムを手に取って耳をすませる。

ガンダムカードビルダー CE-0016 オムル・ハング
 
ガンダムカードビルダー CE-0013 ジョブ・ジョン
 

徒歩でザンジバルへ向かっていたシャアは、セイラが運転するバギーを見かけ、助手席に飛び乗る。しばし会話するシャアとセイラ。ブライトはインカム越しに会話を聴くが、セイラの話し相手が何者かはわからなかった。シャアはセイラに対し、育ての親であるジンバ・ラルが語ったという、父ジオン・ダイクンの死の真相(ザビ家に暗殺される)について話す。そして、自分(シャア)がジオンの士官学校に入隊したのは、ザビ家に近づくことが目的だったと明かした。シャアはセイラに「ホワイトベースを降りて、地球で暮らせ。金塊を残していく」と伝えた後、セイラの前から走り去った。

その後、セイラがアムロガンダムを発見、ゲルググとの戦闘でガンダムの回路は損傷し自力で動けないため、ホワイトベースから回収のためガンペリーを発進させようとしたそのとき、ワッケイン司令から「ザンジバルが出航するようだ」との連絡が入る。ブライトは指示を撤回、ホワイトベースで直接ガンダムの回収へ向かう。

 

出航したザンジバルは、ワッケイン司令が座乗するマゼランと交戦する。ガンダムを回収したホワイトベースは、ザンジバルが使った港からテキサスコロニーを出航、すぐにワッケイン司令の援護に向かう。このとき、発信機が取り付けられたトランクが浮遊していることに気づき、オムルが回収する。

 

出航したホワイトベースが目の当たりにしたのは、ザンジバルに沈められたマゼランの残骸だった。ワッケイン司令は戦死。ブライト以下、ホワイトベースのクルーたちは絶句する。

1/1200 マゼラン (機動戦士ガンダム)

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オムルが回収したトランクは、セイラに宛てられたものだった。セイラはブライトに対し、トランクの中身が金塊であること、送り主はシャア・アズナブル、自分とシャアは生き別れた兄妹であり、2人はジオン・ダイクンの忘れ形見であることなど、すべてを打ち明けた。

 

というところで、第38話が終了。

今回の死者は以下だ。

見方は、死者──殺害者/殺害方法 である。

 

【確定死者数】

ムサイ級軽巡洋艦乗員200名──セイラ搭乗のGファイターからの攻撃+ホワイトベースからの集中砲火

ジオン軍のデラミン准将──不明/ホワイトベースからの集中砲火

ジオン軍のウラガン中尉──不明/ホワイトベースからの集中砲火

チベ級重巡洋艦乗員300名──不明/ホワイトベースからの集中砲火

ムサイ級軽巡洋艦乗員200名──不明/ホワイトベースからの集中砲火

チベ乗艦ジオン軍のバロム大佐──ワッケイン指令/マゼランの砲撃

チベ級重巡洋艦乗員300名──不明/マゼランからの集中砲火

連邦軍ワッケイン指令──シャア・アズナブルザンジバルの攻撃

マゼラン級巡洋艦乗員300名──シャア・アズナブルザンジバルの攻撃

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【計1304名】

 

この物語を成立させるために、今日も人が殺された。

機動戦士ガンダムDVD-BOX 1

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  • 発売日: 2006/12/22
  • メディア: DVD
 
機動戦士ガンダムDVD-BOX 2

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  • 発売日: 2007/01/26
  • メディア: DVD
 

 

 

機動戦士ガンダム第37話「テキサスの攻防」で死んだ人数をカウントしてみた(死者メーター43)

人は物語の中でいとも簡単に人を殺し、それを読んだり鑑たりして、喜怒哀楽の感情を激しく発露させる。

 

古今東西、物語の中ではいったいどれだけの人々が殺されてきたのか。これは、その数をカウントし、名も無き死者に哀悼の念を捧げるためのブログである。その名も「死者メーター」。

 

今回は『機動戦士ガンダム第37話:テキサスの攻防』を取り上げ、その死者数のカウントを試みる。

 

第1話はこちら ↓

死者メーター1:機動戦士ガンダム第1話『ガンダム、大地に立つ』 - 死者メーター

 

目次

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【あらすじ】

ソロモン戦後、離脱したジオン艦艇を掃討するため中立コロニー「テキサス」の宙域に入ったホワイトベースを、近くに展開していたマ・クベのチベ艦隊が急襲。マ・クベは自らモビルスーツに乗り込みガンダムをテキサスコロニー内へ誘導、激闘を繰り広げる。テキサスコロニーに滞在していたララァアムロの存在を知覚、アムロもまた、ララァの存在を認識するのだった──。

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【ストーリーの流れ(ネタバレ注意)】

ソロモン攻防戦は、圧倒的な物量を投入した地球連邦軍の勝利に終わった。ジオンのギレン・ザビは将校を前に、小惑星を宇宙要塞化した軍事拠点ア・バオア・クーを最終防衛ラインと定め、最終決戦に臨むことを宣言した。

 

ホワイトベースでは、ソロモン激戦後の疲弊した身体を各々が癒していた。その後、ホワイトベースは、ソロモンから離脱したジオン艦の掃討作戦に従事することになり、アメリカ・テキサス州の自然を模した中立コロニー「テキサスコロニー」の宙域に入った。テキサスコロニーは、観光と牧畜を目的としたコロニーである。

 

ホワイトベースを追うシャアは、ザンジバルでテキサスコロニーに入港した。しかし手持ちの武器がないことから、近くの宙域にいたマ・クベに連絡。シャアは、マ・クベホワイトベースを討たせようと考える。

 

テキサスコロニーの宙域を進んでいたホワイトベースは、レーダーで捉えていた敵艦のチベが動き出したのをキャッチ、こちらの存在を知られたことを知り、急きょ戦闘態勢に入り各自出撃する。一方、チベに座乗するマ・クベは、自分専用に開発してもらった新型モビルスーツのギャンで出撃することを宣告する。

 

マ・クベは、ガンダムをテキサスに誘い込めと部下に指示した後、ギャンに乗り込んだ。宙域を哨戒中のGアーマーは、マ・クベ率いるチベ艦隊と遭遇、チベはGアーマーに対し、攻撃を仕掛ける。マ・クベは、リックドム5機とともにギャンで出撃した。

G-21 ギャン「マ・クベ出陣」

G-21 ギャン「マ・クベ出陣」

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MG 1/100 MS-09R リック・ドム (機動戦士ガンダム)

MG 1/100 MS-09R リック・ドム (機動戦士ガンダム)

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ギャンは単騎でテキサスコロニー方向へ進み、リックドムらはGアーマーと交戦に入る。Gアーマーはボルトアウトし、ガンダムとGファイターに。ガンダムは、さっそくリックドム1機を仕留める。続いて、Gファイターもリックドム1機を撃墜する。意図的に誘導されたものか流れの中でそうなったのかはわからないが、ガンダムとGファイターは吸い寄せられるようにテキサスコロニーに近づいていく。

 

そのテキサスコロニー内を、シャア、ララァ、そしてニュータイプ研究所のフラナガン博士が幌馬車で進んでいた。同コロニーは、ミラーの不具合により半年以上も夕暮れが続いており、そのため砂漠化が進行している旨がナレーションで語られる。このときララァの高い感応力は、「何かの存在」がテキサスコロニーに接近していることを感じ取るが、それが何かはララァにもわからなかった。

ガンダムカードビルダー CZ-0041 フラナガン博士
 

一方、宇宙では、ガンダムが再びリックドム1機を撃破。続けて、セイラのGファイターがリックドム1機を仕留める。残る1機のリックドムを討とうとしたとき、思わぬ方向からガンダムに攻撃が加えられ、アムロは驚く。見ると、小惑星の陰に隠れていたマ・クベのギャンが姿を現していた。アムロは、自分が新型モビルスーツのテリトリーに誘導されたことを悟った。

 

攻撃するためガンダムがギャンに接近すると、マ・クベは、小惑星に仕掛けていた爆弾を起爆。大爆発が起こる。出撃以来の一連の行動は、ここに仕掛けていた爆弾でいっきにケリをつけようとする、マ・クベの作戦だったのだ。てっきりガンダムを仕留めたと思って喜ぶマ・クベ。しかしガンダムは無傷だった。作戦が失敗に終わったことを知ったマ・クベは、テキサスコロニーへと逃げ込む。残る1機のリックドムは、Gファイターが撃墜した。

 

アムロは、ギャンを追ってテキサスコロニーへ。同コロニーに滞在するシャアとララァのもとへ、マ・クベがギャンでテキサスコロニーに侵入したとの報が入り、シャアは気が進まないながらも、完成したばかりの新型モビルスーツゲルググで援護に出ることを決める。

MG 1/100 MS-14S シャア・アズナブル専用 ゲルググ Ver.2.0 (機動戦士ガンダム)
 

テキサスコロニー周辺の宙域では、ホワイトベースとチベ、ムサイ2隻による艦隊戦が行われており、ホワイトベースはムサイ級軽巡洋艦バルメルに主砲を直撃させ、これを沈めている

 

出撃したシャアは、コロニー内に爆発の閃光を確認する。それらは、マ・クベが地中に仕掛けた爆弾がさく裂したものだった。しかし、アムロはそのすべてをことごとくかわすことに成功し、マ・クベは、ガンダムパイロットが、直観力に優れたニュータイプである可能性を感じる。

 

そこへシャアのゲルググが襲来。機体が赤いことから、アムロは、襲ってきた相手がシャアであることを知る。岩陰に身を潜めているギャンの目前で、ガンダムゲルググは激闘を繰り広げる。「獲物を取られる」と焦ったマ・クベは、シャアに「手を引け」と要求。シャアは従った。

 

データ分析により、ゲルググとの小競り合いで、ガンダムビームライフルのエネルギーを使い果たしたことを確信したマ・クベは、ギャンのビームサーベルで襲い掛かる。西洋の甲冑をまとった騎士をモデルとするギャンは、フェンシングのように、矢継ぎ早にビームサーベルを繰り出す。

 

一方、宙域ではホワイトベースとチベ艦隊が依然として激闘を繰り広げていた。新たに出撃したリックドム1機を、セイラのGファイターが仕留める。実を言うと、セイラがリックドムを仕留める直前、何かが何かに撃破されているシーンが描写されているのだが、機種が特定できないため、死者としてカウントしないことにする。続いて、カイのガンキャノンリックドム1機を撃墜した。

 

テキサスコロニーでは、ガンダムとギャンの激闘が続く。その様子を遠くから見ていたララァ・スンは、シャアが手出しせずに傍観していることを訝る。このとき、テキサスコロニーに来て以来感じていた「何かの存在」が、ガンダムパイロットであることをララァは知覚する。

 

ギャンはガンダムに押される展開となり、アムロはギャンをビームサーベルで真っ二つにして仕留めるマ・クベは、キシリアに送り届けるはずだった高価な壺を気にかけながら絶命した。マ・クベ討死の瞬間、アムロの心にララァの叫びがこだまし、アムロも「何かの存在」が近くにいることを感じた。アムロララァは、お互いの名を感じ取り、口にし合った。

ガンダムトライエイジ/TPR-051 マ・クベ

ガンダムトライエイジ/TPR-051 マ・クベ

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というところで、第37話が終了。

今回の死者は以下だ。

見方は、死者──殺害者/殺害方法 である。

 

【確定死者数】

リックドム搭乗員1名──アムロ・レイガンダムビームライフル

リックドム搭乗員1名──セイラ・マスGファイターのビーム

リックドム搭乗員1名──アムロ・レイガンダムビームライフル

リックドム搭乗員1名──セイラ・マスGファイターのビーム

リックドム搭乗員1名──セイラ・マスGファイターのビーム

ムサイ級軽巡洋艦バルメル乗員200名──不明/ホワイトベースの主砲

リックドム搭乗員1名──セイラ・マスGファイターのビーム

リックドム搭乗員1名──カイ・シデンガンキャノンのキャノン

マ・クベ大佐──アムロ・レイガンダムビームサーベル

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

【計208名】

 

この物語を成立させるために、今日も人が殺された。

 

機動戦士ガンダムDVD-BOX 1

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  • 発売日: 2006/12/22
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機動戦士ガンダムDVD-BOX 2

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  • 発売日: 2007/01/26
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機動戦士ガンダム第36話「恐怖!機動ビグ・ザム」で死んだ人数をカウントしてみた(死者メーター42)

人は物語の中でいとも簡単に人を殺し、それを読んだり鑑たりして、喜怒哀楽の感情を激しく発露させる。

 

古今東西、物語の中ではいったいどれだけの人々が殺されてきたのか。これは、その数をカウントし、名も無き死者に哀悼の念を捧げるためのブログである。その名も「死者メーター」。

 

今回は『機動戦士ガンダム第36話:恐怖!機動ビグ・ザム』を取り上げ、その死者数のカウントを試みる。

 

第1話はこちら ↓

死者メーター1:機動戦士ガンダム第1話『ガンダム、大地に立つ』 - 死者メーター

 

目次

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

【あらすじ】

宇宙要塞ソロモンでは、激しい攻防が続いていた。形勢不利を悟ったジオンの指揮官ドズル・ザビ中将は、新型巨大モビルアーマービグ・ザム」に自ら乗り込んで出撃、ビグ・ザムの圧倒的な攻撃力により、連邦軍の戦艦は次々に沈められていく──。

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

【ストーリーの流れ(ネタバレ注意)】

前話から引き続き、宇宙要塞ソロモンの攻防戦である。冒頭でいきなり、ジム1機が流れ弾のビームに当たって破壊される。続いて、ジオンのガトル戦闘爆撃機がミサイル撃墜される。連邦軍(地球)とジオン公国の国力の差を印象付けるためか、連邦軍が、無数のジムとボールをソロモン攻略のために投入する様子が描かれている。

 

スレッガー搭乗のGファイターが左翼エンジンに被弾したため、スレッガーはホワイトベースに帰還する。その報を聞き、スレッガーを気遣う素振りを見せるミライ。ミライがスレッガーに密かに思いを寄せていることに気づいているブライトは、バンマス曹長をサブブリッジから呼び寄せてミライと交代させ、スレッガーのもとへ向かうことを暗に促す。

 

ミライは、スレッガーが休憩している待機ボックスへ。直後、ホワイトベースが放った主砲がガトル戦闘爆撃機を直撃する。待機ボックスでハンバーガーを頬張るスレッガーのもとへ、目を潤ませたミライがやって来た。ミライの表情を見てすべてを察したスレッガーだったが、自分とミライが不釣り合いなことは十分に自覚しており、ミライを慮ってか、彼女の気持ちを受け止めることから背を向ける(スレッガーの心理は、おそらく男性にしかわからないだろう)。しかし「母の形見」である指輪をミライに託し、キスを交わした後、修理を終えたGファイターで再び出撃した。

 

ソロモン陥落の危機──急報を受け、月面基地で指揮を執るキシリアは、マ・クベを指揮官とする救援艦隊を発進させた。

ガンダムカードビルダー CZ-0015 マ・クベ

ガンダムカードビルダー CZ-0015 マ・クベ

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アムロが拓いた突破口からソロモン内に侵入したガンキャノンは、リックドム1機を仕留める。宙域では、セイラのGファイターがガトル戦闘爆撃機を1機撃墜した。ジムとボールもソロモン内に侵入するが、すぐにボール2機が反撃を喰らって破壊される。反対に、ソロモン内のザク1機がジムあるいはボールの銃撃により破壊される。この後は、ソロモン内での激しい打ち合いの様子が描かれている。ボール1機、ザク1機が立て続けに撃墜される。

 

そしてついに、ドズル・ザビ中将が直々に操縦する新型モビルアーマービグ・ザムが、その巨体を表す。ビグ・ザムが最初に放った大型メガ粒子砲の一撃で、ジム1機、ボール2機が同時に蒸発する。連邦軍パイロットらは、ビグ・ザムの巨体に驚き攻撃を中断するが、相手がたった1機であることを見て取るや、再び激しい攻撃を浴びせる。

1/400 ビグザム

1/400 ビグザム

  • 発売日: 2005/08/28
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ガンダムカードビルダー MZ-0022 MA-08 ビグ・ザム
 

それを嘲笑うかのように、ビグ・ザム連邦軍モビルスーツを次々になぎ倒してゆく。大型メガ粒子砲の2撃目で、ボール5機をいっきに破壊する。その圧倒的な巨体と攻撃力に恐怖したジムのパイロットはビームスプレーガンを乱射するが、ビグ・ザムはそのすべてを跳ね返してしまう。ビグ・ザムにはビームを無力化させる機能が備わっているようだ。

 

ジムのパイロットが「化け物」と評したそのビグ・ザムを確認するため、アムロはそちらへ急行する。一方、ゼナ、ミネバ、侍女らを乗せたソロモンの脱出艇は、マ・クベの艦隊に救出された。

 

ソロモンでは激しい攻防が続く。ビグ・ザムの大型メガ粒子砲が、ボール3機を粉砕する。ドズルは、モビルスーツと艦艇など残るすべての兵力をティアンムの主力艦隊に向かわせ、ビグ・ザムもソロモンを離れる。ビグ・ザムが装備している武器は破壊力があまりにも強すぎるがため、ソロモン内で使用すれば味方に損害が出るとの配慮だった。

 

ソロモンから大艦隊の出撃を確認したティアンムは、一部が破壊されたソーラー・システムを再び照射する命令を下す。この後、ソロモンから出撃したムサイ一隻にホワイトベースが集中砲火を浴びせて撃沈する。次に、ガトル戦闘爆撃機らしき機体が1機撃墜される描写がある。また、スレッガー中尉のGファイターがチベおよびムサイに直撃を与えるが、撃沈には至らなかった模様である。さらに、ソロモン内を映し出した画面に、ビグ・ザムの大型メガ粒子砲で溶かされたと思われるモビルスーツの残骸が3機見える。死者としてカウントしておこう。

 

ドロドロに溶けた残骸を見て、アムロは衝撃を受ける。ビグ・ザムがいると思われる方向へ向かうと、ちょうどビグ・ザムがエンジンを噴射してソロモンを離れるところだった。その噴射の直撃を受けて、ジム1機が蒸発させられている。ビグ・ザムがその巨体の全貌を明らかにした直後、ティアンムがソーラー・システムを照射。ムサイ3隻が消滅する。

 

セイラのGファイターが被弾、セイラはホワイトベースに帰還する。セイラの着艦と同時にホワイトベースは180度回頭、ティアンムの主力艦隊に向かったビグ・ザムを追う。

 

ビグ・ザムは、接近してきたサラミスを大型メガ粒子砲で沈めるアムロらは、ビグ・ザムサラミスから放たれたビームを跳ね返したことに驚く。そのビグ・ザムに鎮座するドズル・ザビは、退却を知らせる発光信号を上げさせ、自らはティアンムの主力艦隊に特攻する。ドズルの合図により、ソロモンの宙域から次々とジオンのモビルスーツおよび兵士が離脱していった。

 

接近するビグ・ザムに対し、ティアンムの主力艦隊はビームを一斉砲撃するが、ビグ・ザムは強力な磁界を発生させており、すべてのビームを無効化させていた。そしてビグ・ザムは、再びサラミス1隻を大型メガ粒子砲で撃沈する。ティアンム中将はミサイルでの対抗を指示する。

 

ビグ・ザムは、自らの胴体の全周に装備したメガ粒子砲で、いっきに4隻ものサラミスを沈める(マゼランタイプが混ざっているかもしれないが、判別できないのでサラミスとしておく)。その圧倒的な攻撃力と存在感に、アムロは恐怖を覚えた。さらにビグ・ザムは大型メガ粒子砲をマゼラン級巡洋艦タイタンに照射、これを轟沈させ、座乗していたティアンム中将は戦死した。マゼランの乗員数は不明だが、ジオンのチベと同等の300名としておく。

1/1200 マゼラン (機動戦士ガンダム)

1/1200 マゼラン (機動戦士ガンダム)

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ガンダムカードビルダー CE-0026 ティアンム

ガンダムカードビルダー CE-0026 ティアンム

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ビグ・ザムを追うアムロのもとにGファイターのスレッガーが接近、スレッガーは合図を送り、GファイターとガンダムをドッキングさせたGアーマーでビグ・ザムに特攻をかけ、ビグ・ザムが張る磁界の内側からビームを叩きこむ戦略を提案した。スレッガーは、至近距離からのビーム攻撃を、ビグ・ザムは無効化できないに違いないと喝破したのだ。了承したアムロガンダムを換装させ、Gアーマーとなった。

 

Gアーマーはビグ・ザム目がけて速度を上げる。途中、ザク1機を撃滅した。さらにミサイルでリックドム1機を仕留める

 

Gアーマーはビグ・ザムに肉薄。接近を察知したドズルは、ビグ・ザムの脚部に装備したクロー(爪)で対抗、Gアーマーを捕える。しかし至近距離からスレッガーがビームキャノンを発射、さらにガンダムビームライフルを発射、ビグ・ザムに大損害を与える。しかしビグザムのクローに挟まれた格好となった、スレッガーが座乗するGアーマーのコクピットは粉砕され、スレッガーは真空の宇宙に放り出されて戦死する。

ガンダムカードビルダー CE-0009 スレッガー・ロウ
 
ガンダムカードビルダー CE-0059 スレッガー・ロウ
 

スレッガーの死に激昂したアムロは、ビグ・ザムコクピット周辺部をガンダムビームサーベルで滅多切りにし撃破。操縦席にいたドズルはライフルを手にノーマルスーツで外へ出て、ビグ・ザムの頭上から、鬼の形相でガンダムめがけてライフルを連射する。高い感応力ゆえか、アムロはドズルの背後に「悪鬼」のような姿が立ち昇るのを見、ドズルが発する死に際の情念のすさまじさに戦慄を覚えた。直後、ビグ・ザムは大爆発し、ドズル・ザビは戦死する。

エクセレントモデル RAHDXG.A.NEO ドズル・ザビ

エクセレントモデル RAHDXG.A.NEO ドズル・ザビ

  • 発売日: 2008/08/30
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ガンダムカードビルダー CZ-0007 ドズル・ザビ

ガンダムカードビルダー CZ-0007 ドズル・ザビ

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ソロモンをめぐる攻防戦は、地球連邦軍の勝利に終わった。救援に向かっていたマ・クベは、ソロモン陥落を知るや方針を転換、グワジンからチベに乗り移り、連邦軍の今後の動向を見極めるための情報収集に当たる。ゼナおよびミネバを回収したグワジンは、ジオン本国に帰還した。

 

一方、スレッガー中尉の戦死を知ったホワイトベースのクルーたちは、悲しみに打ちひしがれる。ミライはブリッジを後にし、号泣する。

ガンダムカードビルダー CE-0008 ミライ・ヤシマ
 

というところで、第36話が終了。

今回の死者は以下だ。

見方は、死者──殺害者/殺害方法 である。

 

【確定死者数】

ジム搭乗員1名──不明/流れ弾のビーム

ガトル戦闘爆撃機乗員1名──不明/ジムかボールの流れ弾のミサイル

ガトル戦闘爆撃機乗員1名──不明/ホワイトベースの主砲

リックドム搭乗員1名──カイ・シデンガンキャノンのキャノン

ガトル戦闘爆撃機乗員1名──セイラ・マスGファイターのビーム

ボール2機搭乗員計2名──不明/ザクかリックドムの銃撃

ザク搭乗員1名──不明/ジムかボールの銃撃

ボール搭乗員1名──不明/ザクかリックドムの銃撃

ザク搭乗員1名──不明/ジムかボールのビーム

ジム搭乗員1名──ドズル・ザビビグ・ザムの大型メガ粒子砲

ボール搭乗員1名──ドズル・ザビビグ・ザムの大型メガ粒子砲

ボール搭乗員1名──ドズル・ザビビグ・ザムの大型メガ粒子砲

ボール5機搭乗員計5名──ドズル・ザビビグ・ザムの大型メガ粒子砲

ボール3機搭乗員計3名──ドズル・ザビビグ・ザムの大型メガ粒子砲

ムサイ級軽巡洋艦乗員200名──不明/ホワイトベースの主砲等

ガトル戦闘爆撃機乗員1名──不明/不明

モビルスーツの残骸3機分乗員計3名──ドズル・ザビビグ・ザムの大型メガ粒子砲

ジム搭乗員1名──ドズル・ザビビグ・ザム出撃時のエンジン噴射

ムサイ級軽巡洋艦3隻乗員計600名──ティアンム中将/ソーラー・システム

サラミス級軽巡洋艦乗員200名──ドズル・ザビビグ・ザムの大型メガ粒子砲

サラミス級軽巡洋艦乗員200名──ドズル・ザビビグ・ザムの大型メガ粒子砲

サラミス級軽巡洋艦4隻乗員計800名──ドズル・ザビビグ・ザムのメガ粒子砲

マゼラン級巡洋艦タイタン乗員300名──ドズル・ザビビグ・ザムの大型メガ粒子砲

連邦軍ティアンム中将──同上

ザク搭乗員1名──スレッガー・ロウGファイターのビームキャノン

リックドム搭乗員1名──スレッガー・ロウGファイターの後方ミサイル

スレッガー・ロウ中尉──ドズル・ザビビグ・ザムのクローでGファイターコクピットが破壊され、宇宙に放り出される

ドズル・ザビ──アムロ・レイガンダムビームサーベル

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

【計2331名】

 

前回の第35話に引き続いての死者1000人超え。

物語も後半に差し掛かり、犠牲者が増えてきた。

この物語を成立させるために、今日も人が殺された。

 

機動戦士ガンダムDVD-BOX 1

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  • 発売日: 2006/12/22
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機動戦士ガンダムDVD-BOX 2

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機動戦士ガンダム第35話「ソロモン攻略戦」で死んだ人数をカウントしてみた(死者メーター41)

人は物語の中でいとも簡単に人を殺し、それを読んだり鑑たりして、喜怒哀楽の感情を激しく発露させる。

 

古今東西、物語の中ではいったいどれだけの人々が殺されてきたのか。これは、その数をカウントし、名も無き死者に哀悼の念を捧げるためのブログである。その名も「死者メーター」。

 

今回は『機動戦士ガンダム第35話:ソロモン攻略戦』を取り上げ、その死者数のカウントを試みる。

 

第1話はこちら ↓

死者メーター1:機動戦士ガンダム第1話『ガンダム、大地に立つ』 - 死者メーター

 

目次

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

【あらすじ】

ジオンの重要軍事拠点である宇宙要塞ソロモン攻略戦を前にして、ホワイトベースワッケイン司令率いる小艦隊に組み込まれた。ワッケイン司令はソロモンへの攻撃を指示。多勢に無勢で劣勢を強いられるが、別方向から密かに進軍してきたティアンム中将率いる連邦軍の主力艦隊が、新兵器「ソーラー・システム」を照射、ソロモンに大打撃を与える。

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

【ストーリーの流れ(ネタバレ注意)】

ホワイトベースは、ワッケイン司令率いる艦隊に合流、艦隊の一員に編入された。ワッケイン司令は、久々に会ったブライトの指揮官としての成長を喜ぶ。以前のワッケインは融通の利かない官僚的な人物として描かれていたが、ここで登場したワッケインは経験を積んで余裕が生まれた熟練の軍人として描かれており、ワッケインも成長したようである。

 

ブライトは、ワッケインから今後の作戦について話を聞く。ホワイトベースは、ワッケイン艦隊とともに、ジオンの宇宙要塞ソロモン攻略の先鋒を務めることになった。その役割は、主力のティアンム艦隊の進撃から敵の目をそらすための陽動である。ソロモン攻略に備え、ホワイトベースは補給を急ぐ。一方のソロモンでも、連邦軍の攻撃に備え、ドズル・ザビ中将指揮のもと、補給に余念がない。そのソロモンに、ジオン本国のギレン・ザビから、新型モビルアーマービグ・ザムが届けられた。

ガンダムカードビルダー CE-0026 ティアンム

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ガンダムカードビルダー CZ-0007 ドズル・ザビ

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ついに、ワッケイン艦隊がソロモンに攻撃を仕掛ける。艦隊は小規模だったが、ワッケインは、15分持ちこたえさえすれば、連邦軍の主力ティアンム艦隊が「対要塞兵器」を使用すると一同を鼓舞激励する。。

 

ワッケインはまず、ミサイルを抱えた不格好なパブリク突撃艇を多数発進させる。目的は、ビーム撹乱膜を形成することにあった。ワッケイン艦隊の接近を察知したソロモンは、反撃を開始。ソロモンのビーム攻撃により、パブリク突撃艇2機が撃墜される。しかし、ビーム攪乱膜の形成には成功、ソロモンからのビーム攻撃を無力化させる。その後、もう1機のパブリク突撃艇が撃墜される。ワッケイン司令は、ジムやボールなどのモビルスーツ隊を発進させた。ホワイトベースからも、各自出撃する。

ソロモン周辺の宙域では、モビルスーツと戦艦入り乱れての激しい戦いが繰り広げられる。最初に、カイのガンキャノンがザク1機を撃破する。そのガンキャノンを背後から急襲したリックドムを、セイラのGファイターが撃墜する。ワッケイン艦隊はソロモンに肉薄。このとき、ボールがジオンのガトル戦闘爆撃機1機を仕留めた。形勢の不利を悟ったドズル・ザビ中将は、万一に備えて、家族にソロモンからの退避を命令する。

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宙域では、激闘が続く。スレッガーのGファイターが、リックドム1機を撃破。艦隊戦では、連邦軍サラミス、そして、ジオンのムサイ級軽巡洋艦がそれぞれ1隻ずつ沈むサラミスの乗員は不明だが、ムサイのカウンターパートとしての役割が与えられていると考えられるので、ムサイと同等の200名としておく。

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ナレーションが入り、光の瞬きは、数人あるいは数百人の戦死を意味する、と説明されるが、直接的な死の描写はないため、ここでは無視することにする。

 

ここでようやく、ティアンム中将率いる主力艦隊が登場する。サイド1の残骸に隠れながらソロモンに接近していたティアンム艦隊は、宙域に巨大なミラーを何枚も敷き詰める作業を展開していた。これが「対要塞兵器」らしい。しかしソロモンがティアンム艦隊の存在に気づき、ドズルは衛星ミサイル(隕石にエンジンノズルをつけたもの)を発射して対抗しようとする。この衛星ミサイルで、ボール1機が破壊される。

 

ボール乗員の戦死を目撃したアムロは激昂し、雄叫びを上げながらビームライフルを連射し、ムサイ級軽巡洋艦1隻を撃沈する。ドズルは、グワジン級大型戦艦グワラン1隻とムサイ級軽巡洋艦2隻をティアンム艦隊へ向かわせた。

 

ティアンム艦隊はミラーの配置を完了。ティアンムが用意した対要塞兵器の名は「ソーラー・システム」といい、太陽光をミラーパネルに集めて目標へ照射するものだ。ティアンムはソーラー・システムを照射、目標に定めたソロモンのスペースゲートは、4000℃の高温で焼かれる。照射にさらされた重巡洋艦チベが最初に蒸発する。さらに、ザク1機も蒸発。新兵器の凄まじい威力に、ブライトやアムロ、そしてドズルは驚愕する。この直後、ソロモンの45メガ粒子砲総舵手2名が、(おそらく)ソーラー・システムによって焼かれ、蒸発する。

ジオンの反撃により、ハヤトのガンタンクが被弾、ハヤト、ガンタンクともに激しく損傷し、ガンタンクは退却。ハヤトは医務室に運ばれる。医療班の手伝いのため、フラウ・ボゥはブリッジを後にする。手当てを受けるハヤトは、自分の不甲斐なさに唇を噛み、「アムロに勝ちたいと思っていたのに・・・」と悔しさをにじませた。そんなハヤトを、フラウ・ボゥが慰める。

 

ドズルはすべてのミサイルを発射。サラミス1隻が沈むガンダムは奮戦、リックドム1機を屠る。カイも続き、ガンキャノンリックドム1機を撃滅する。

 

この後、ソロモンの指令室内のシーンで「グワラン応答なし」というセリフが登場するため、グワランとそれに付き従っていた2隻のムサイは沈んだと想定される。この3隻の乗員を死者としてカウントしたい。グワランの乗員数は不明だが、乗員300名としたチベより一回り大きいサイズの戦艦ということもあり、乗員を400名とする。

ドズルはモビルスースを引き返させ、水際で連邦軍を叩く作戦に切り替える。この直後、Gファイターのビームがリックドムを貫く。セイラ、スレッガーのどちらの機かは不明である。また、ガンダムリックドムを1機撃破した模様。「模様」と表現するのは、画面の右端に、バズーカだけがその姿を覗かせているからだ。アムロは、ソーラー・システムによってできた巨大な穴(窪み?)から、ソロモンにとりついた。このとき、立ちはだかったムサイ1隻を沈めている。

 

ガンダムがソロモンに取りつくことに成功したとの報を受け、ティアンムは残りのモビルスーツ隊をすべて発進させた。ガンダムは、ソロモン内に侵入する。離れた宙域にいたザンジバルのシャアのもとへキシリアから、ソロモンの救援に迎えとの命令が入る。シャア、そしてララァを乗せたザンジバルは急速発進し、一路ソロモンを目指した。

 

ソロモンの陥落、そして自らの死を悟ったドズル・ザビ中将は、今まさに出発しようとしていた妻のゼナと娘のミネバが乗る脱出艇を訪れ、最後の別れを告げた。そして、決戦用のモビルスーツ隊の発進を命じ、自ら出撃すべく新型モビルアーマービグ・ザムの格納庫へ向かう。

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というところで、第35話が終了。

今回の死者は以下だ。

見方は、死者──殺害者/殺害方法 である。

 

【確定死者数】

連邦軍のパブリク突撃艇2機乗員2名──不明/ソロモンからのビームやミサイル

連邦軍のパブリク突撃艇乗員1名──不明/ソロモンからのビーム

ザク搭乗員1名──カイ・シデンガンキャノンビームライフル

リックドム搭乗員1名──セイラ・マスGファイターのビームキャノン

ジオン軍のガトル戦闘爆撃機1名──不明/ボールのビーム

リックドム搭乗員1名──スレッガー・ロウGファイターのミサイル

サラミス級巡洋艦乗員200名──不明/集中砲火を浴びて

ムサイ級軽巡洋艦乗員200名──不明/集中砲火を浴びて

ボール搭乗員1名──不明/ソロモンから放たれた衛星ミサイル

ムサイ級軽巡洋艦乗員200名──アムロ・レイガンダムビームライフル

重巡洋艦チベ乗員300名──連邦軍ティアンム中将/ソーラー・システム

ザク搭乗員1名──ティアンム中将/ソーラー・システム)

ソロモンの45メガ粒子砲総舵兵2名──ティアンム中将/ソーラー・システム

サラミス乗員200名──不明/ソロモンからのミサイル

リックドム搭乗員1名──アムロ・レイガンダムビームサーベル

リックドム搭乗員1名──カイ・シデンガンキャノンビームライフル

ムサイ級軽巡洋艦2隻乗員計400名──不明/不明

グワジン級宇宙戦艦グワラン乗員400名──不明/不明

リックドム搭乗員1名──不明/Gファイターのビーム

リックドム搭乗員1名──アムロ・レイガンダムビームライフル

ムサイ級軽巡洋艦乗員200名──アムロ・レイガンダムビームライフル

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【計1714名】

 

この物語を成立させるために、今日も人が殺された。

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