死者メーター

物語の中で死んだ人々の数をカウントしていく、ただそれだけのゆるいブログです

機動戦士ガンダム第39話「ニュータイプ、シャリア・ブル」で死んだ人数をカウントしてみた(死者メーター45)

人は物語の中でいとも簡単に人を殺し、それを読んだり鑑たりして、喜怒哀楽の感情を激しく発露させる。

 

古今東西、物語の中ではいったいどれだけの人々が殺されてきたのか。これは、その数をカウントし、名も無き死者に哀悼の念を捧げるためのブログである。その名も「死者メーター」。

 

今回は『機動戦士ガンダム第39話:ニュータイプ、シャリア・ブル』を取り上げ、その死者数のカウントを試みる。

 

第1話はこちら ↓

死者メーター1:機動戦士ガンダム第1話『ガンダム、大地に立つ』 - 死者メーター

 

目次

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【あらすじ】

 地球連邦軍が占領したソロモンでは、「謎の攻撃」により艦が次々に沈められていくという事件が発生していた。その攻撃は、ジオン軍が初めて実戦投入したニュータイプララァ・スンが搭乗する新型モビルアーマーエルメス」のサイコミュ攻撃によるものだった。ジオン軍は、ララァに加え、ニュータイプの素養があると見込んだシャリア・ブル大尉をニュータイプ部隊の一員に加え、ブラウ・ブロで出撃させる。

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【ストーリーの流れ(ネタバレ注意)】

ジオンの軍事拠点だったソロモンは、陥落後、地球連邦軍が自らの軍事拠点として使用していた。地球連邦軍は、ソロモンを足掛かりにジオンを一気呵成に叩くことを考えており、そのためソロモンに大量の援軍を派遣する。ジオン滅亡は時間の問題と思われたそのとき、ソロモンで不思議な出来事が起こる。謎の攻撃により、駐ソロモンの戦艦が次々に沈められていったのだ。

 

謎の攻撃により、最初にサラミスが1隻沈む。次に、ジム1機が撃墜され、そのそばで何かの作業をしていた連邦軍兵士が爆風で吹っ飛んでいることから、この兵士もおそらく戦死したと思われる。

 

次のシーンでは、被弾したコロンブス補給艦がサラミスに激突し、2隻が爆発・炎上コロンブス補給艦の乗員数は不明だが、乗員数140名の自衛隊・とわだ補給艦より小ぶりなサイズであることから、乗員を100名としておきたい。

 

その後、指令室の士官が38エリア」の誰かと通信回線で会話している最中に、その38エリアとの通信が途絶する。会話の相手は、攻撃を受けて亡くなったものと推定される。また、機銃座に乗り込もうとした連邦軍兵士が爆死する。

 

これら一連の攻撃が、ララァ・スンが搭乗するジオンの新型モビルアーマーエルメス」のサイコミュ攻撃(脳波でミサイルなどを誘導して行なう攻撃)であることが判明する。ララァの能力、そして高い戦果に、ともに出撃したシャアは感嘆する。

 

続けて、ララァエルメスサラミス1隻を撃破。その爆発の閃光はホワイトベースからも確認され、ブライトらは「何事か」と戸惑う。ニュータイプとしての能力に目覚め始めているのか、ミライは、ララァが発する脳波のようなものをうっすらと感じ取っていた。急きょ戦闘態勢を取ることになったホワイトベースから、アムロ以下が順次出撃する。セイラ出撃時、シャアとの関係を知っているブライトは、戦いの場に私的な感情を持ち込まぬようセイラに言い含める。

 

ララァは、再びサラミス1隻を沈める。出撃したアムロは、ララァの存在をはっきりと知覚した。アムロは、ララァのいる方向へガンダムを飛ばす。一方、ララァ疲労を感じ取ったシャアは、撤退を命令する。ララァが宙域から離脱すると、一帯からララァの存在感が消失した。

 

ジオン公国ギレン・ザビは、ヘリウム採取の任を終えて木星から帰還したばかりのシャリア・ブル大尉と面会していた。ニュータイプとしての素養が認められるシャリア・ブルに対し、ギレンは、キシリアが指揮するニュータイプ部隊へ参加するよう要請。そこでは、シャリア・ブル専用のモビルアーマーの開発が進められているという。シャリア・ブルは承諾し、キシリアがいるグラナダへ赴いた。

ガンダムカードビルダー CZ-0019 シャリア・ブル
 

グラナダに到着したシャリア・ブル大尉は、シムス・アル・バハロフ中尉とともにさっそくブラウ・ブロに乗り込み、テスト飛行も兼ねて、ザンジバルにいるシャアのもとへ向かった。ザンジバルのブリッジで、シャアとララァ、シャリア・ブル、シムスの4人が面会、シャリア・ブルはララァから強い力が発せられていることを感じ取った。

 

ホワイトベースでは、セイラが、兄のシャアから受け取った金塊をブライトに託し、ホワイトベースのクルーに分配するよう要請した。セイラは、兄と戦う覚悟を固めたのである。その後、レーターがソロモンに接近する機体を捕え、司令部は、ホワイトベースに迎撃を指示、アムロらは順次出撃する。その中に、傷を癒すために休んでいたハヤトの姿もあった。

 

ソロモンのレーダーが捕えた機体は、シャリア・ブル大尉とシムス中尉が搭乗するブラウ・ブロだった。ブラウ・ブロもまた、ガンダムの機影を捉えた。戦闘が始まる。ブラウ・ブロのオールレンジ攻撃をことごとくかわすガンダム(とそのパイロット)に、シャリア・ブルは驚きを隠せない。しかしアムロは、ガンダムの反応速度が鈍いことに苛立っていた。

 

遅れて到着したセイラ、カイ、ハヤトがガンダムを援護するも、ブラウ・ブロのオールレンジ攻撃で、ガンキャノンは両足を吹き飛ばされる。苦戦が予想されたが、アムロはすぐに敵の位置と攻撃を見切り、ブラウ・ブロをいとも簡単に沈めてしまう。シャリア・ブル大尉とシムス中尉はあっけなく戦死した。

シャリア・ブル戦死の報を受けたララァは、「いま出撃すればガンダムを倒せる」とシャアに進言したが、シャアは却下。シャアは、「ギレンとキシリア兄妹のあいだに挟まれ、うまく立ち回れないことを自覚していたシャリア・ブルを潔く死なせてやれ」とララァを諭した。一方、敵の撃破に胸を撫で下ろしたアムロだったが、自身の反応速度にガンダムの操縦系統が対応しきれなくなりつつあることに、一抹の不安を覚えていた。

 

というところで、第39話が終了。

今回の死者は以下だ。

見方は、死者──殺害者/殺害方法 である。

 

【確定死者数】

サラミス級巡洋艦乗員200名──ララァ・スンエルメスサイコミュ攻撃

ジム搭乗員1名──ララァ・スンエルメスサイコミュ攻撃

ジムのそばで作業していた連邦軍兵士1名──ララァ・スンエルメスサイコミュ攻撃

コロンブス補給艦乗員100名(参考:自衛艦のとわだ補給艦は乗員140名)──ララァ・スンエルメスサイコミュ攻撃

サラミス級巡洋艦乗員200名──ララァ・スンエルメスサイコミュ攻撃

ソロモン38エリア1名──ララァ・スンエルメスサイコミュ攻撃 会話中に通信が途絶える。やられてしまったものと思われる

地球連邦軍兵士1名──ララァ・スンエルメスサイコミュ攻撃

サラミス級巡洋艦乗員200名──ララァ・スンエルメスサイコミュ攻撃

サラミス級巡洋艦乗員200名──ララァ・スンエルメスサイコミュ攻撃

 ジオン軍のシムス・アル・バハロフ中尉──アムロ・レイガンダムビームライフル

ジオン軍のシャリア・ブル──アムロ・レイガンダムビームライフル

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【計906名】

 

この物語を成立させるために、今日も人が殺された。

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