死者メーター

物語の中で死んだ人々の数をカウントしていく、ただそれだけのゆるいブログです

機動戦士ガンダム第36話「恐怖!機動ビグ・ザム」で死んだ人数をカウントしてみた(死者メーター42)

人は物語の中でいとも簡単に人を殺し、それを読んだり鑑たりして、喜怒哀楽の感情を激しく発露させる。

 

古今東西、物語の中ではいったいどれだけの人々が殺されてきたのか。これは、その数をカウントし、名も無き死者に哀悼の念を捧げるためのブログである。その名も「死者メーター」。

 

今回は『機動戦士ガンダム第36話:恐怖!機動ビグ・ザム』を取り上げ、その死者数のカウントを試みる。

 

第1話はこちら ↓

死者メーター1:機動戦士ガンダム第1話『ガンダム、大地に立つ』 - 死者メーター

 

目次

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【あらすじ】

宇宙要塞ソロモンでは、激しい攻防が続いていた。形勢不利を悟ったジオンの指揮官ドズル・ザビ中将は、新型巨大モビルアーマービグ・ザム」に自ら乗り込んで出撃、ビグ・ザムの圧倒的な攻撃力により、連邦軍の戦艦は次々に沈められていく──。

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【ストーリーの流れ(ネタバレ注意)】

前話から引き続き、宇宙要塞ソロモンの攻防戦である。冒頭でいきなり、ジム1機が流れ弾のビームに当たって破壊される。続いて、ジオンのガトル戦闘爆撃機がミサイル撃墜される。連邦軍(地球)とジオン公国の国力の差を印象付けるためか、連邦軍が、無数のジムとボールをソロモン攻略のために投入する様子が描かれている。

 

スレッガー搭乗のGファイターが左翼エンジンに被弾したため、スレッガーはホワイトベースに帰還する。その報を聞き、スレッガーを気遣う素振りを見せるミライ。ミライがスレッガーに密かに思いを寄せていることに気づいているブライトは、バンマス曹長をサブブリッジから呼び寄せてミライと交代させ、スレッガーのもとへ向かうことを暗に促す。

 

ミライは、スレッガーが休憩している待機ボックスへ。直後、ホワイトベースが放った主砲がガトル戦闘爆撃機を直撃する。待機ボックスでハンバーガーを頬張るスレッガーのもとへ、目を潤ませたミライがやって来た。ミライの表情を見てすべてを察したスレッガーだったが、自分とミライが不釣り合いなことは十分に自覚しており、ミライを慮ってか、彼女の気持ちを受け止めることから背を向ける(スレッガーの心理は、おそらく男性にしかわからないだろう)。しかし「母の形見」である指輪をミライに託し、キスを交わした後、修理を終えたGファイターで再び出撃した。

 

ソロモン陥落の危機──急報を受け、月面基地で指揮を執るキシリアは、マ・クベを指揮官とする救援艦隊を発進させた。

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アムロが拓いた突破口からソロモン内に侵入したガンキャノンは、リックドム1機を仕留める。宙域では、セイラのGファイターがガトル戦闘爆撃機を1機撃墜した。ジムとボールもソロモン内に侵入するが、すぐにボール2機が反撃を喰らって破壊される。反対に、ソロモン内のザク1機がジムあるいはボールの銃撃により破壊される。この後は、ソロモン内での激しい打ち合いの様子が描かれている。ボール1機、ザク1機が立て続けに撃墜される。

 

そしてついに、ドズル・ザビ中将が直々に操縦する新型モビルアーマービグ・ザムが、その巨体を表す。ビグ・ザムが最初に放った大型メガ粒子砲の一撃で、ジム1機、ボール2機が同時に蒸発する。連邦軍パイロットらは、ビグ・ザムの巨体に驚き攻撃を中断するが、相手がたった1機であることを見て取るや、再び激しい攻撃を浴びせる。

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それを嘲笑うかのように、ビグ・ザム連邦軍モビルスーツを次々になぎ倒してゆく。大型メガ粒子砲の2撃目で、ボール5機をいっきに破壊する。その圧倒的な巨体と攻撃力に恐怖したジムのパイロットはビームスプレーガンを乱射するが、ビグ・ザムはそのすべてを跳ね返してしまう。ビグ・ザムにはビームを無力化させる機能が備わっているようだ。

 

ジムのパイロットが「化け物」と評したそのビグ・ザムを確認するため、アムロはそちらへ急行する。一方、ゼナ、ミネバ、侍女らを乗せたソロモンの脱出艇は、マ・クベの艦隊に救出された。

 

ソロモンでは激しい攻防が続く。ビグ・ザムの大型メガ粒子砲が、ボール3機を粉砕する。ドズルは、モビルスーツと艦艇など残るすべての兵力をティアンムの主力艦隊に向かわせ、ビグ・ザムもソロモンを離れる。ビグ・ザムが装備している武器は破壊力があまりにも強すぎるがため、ソロモン内で使用すれば味方に損害が出るとの配慮だった。

 

ソロモンから大艦隊の出撃を確認したティアンムは、一部が破壊されたソーラー・システムを再び照射する命令を下す。この後、ソロモンから出撃したムサイ一隻にホワイトベースが集中砲火を浴びせて撃沈する。次に、ガトル戦闘爆撃機らしき機体が1機撃墜される描写がある。また、スレッガー中尉のGファイターがチベおよびムサイに直撃を与えるが、撃沈には至らなかった模様である。さらに、ソロモン内を映し出した画面に、ビグ・ザムの大型メガ粒子砲で溶かされたと思われるモビルスーツの残骸が3機見える。死者としてカウントしておこう。

 

ドロドロに溶けた残骸を見て、アムロは衝撃を受ける。ビグ・ザムがいると思われる方向へ向かうと、ちょうどビグ・ザムがエンジンを噴射してソロモンを離れるところだった。その噴射の直撃を受けて、ジム1機が蒸発させられている。ビグ・ザムがその巨体の全貌を明らかにした直後、ティアンムがソーラー・システムを照射。ムサイ3隻が消滅する。

 

セイラのGファイターが被弾、セイラはホワイトベースに帰還する。セイラの着艦と同時にホワイトベースは180度回頭、ティアンムの主力艦隊に向かったビグ・ザムを追う。

 

ビグ・ザムは、接近してきたサラミスを大型メガ粒子砲で沈めるアムロらは、ビグ・ザムサラミスから放たれたビームを跳ね返したことに驚く。そのビグ・ザムに鎮座するドズル・ザビは、退却を知らせる発光信号を上げさせ、自らはティアンムの主力艦隊に特攻する。ドズルの合図により、ソロモンの宙域から次々とジオンのモビルスーツおよび兵士が離脱していった。

 

接近するビグ・ザムに対し、ティアンムの主力艦隊はビームを一斉砲撃するが、ビグ・ザムは強力な磁界を発生させており、すべてのビームを無効化させていた。そしてビグ・ザムは、再びサラミス1隻を大型メガ粒子砲で撃沈する。ティアンム中将はミサイルでの対抗を指示する。

 

ビグ・ザムは、自らの胴体の全周に装備したメガ粒子砲で、いっきに4隻ものサラミスを沈める(マゼランタイプが混ざっているかもしれないが、判別できないのでサラミスとしておく)。その圧倒的な攻撃力と存在感に、アムロは恐怖を覚えた。さらにビグ・ザムは大型メガ粒子砲をマゼラン級巡洋艦タイタンに照射、これを轟沈させ、座乗していたティアンム中将は戦死した。マゼランの乗員数は不明だが、ジオンのチベと同等の300名としておく。

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ビグ・ザムを追うアムロのもとにGファイターのスレッガーが接近、スレッガーは合図を送り、GファイターとガンダムをドッキングさせたGアーマーでビグ・ザムに特攻をかけ、ビグ・ザムが張る磁界の内側からビームを叩きこむ戦略を提案した。スレッガーは、至近距離からのビーム攻撃を、ビグ・ザムは無効化できないに違いないと喝破したのだ。了承したアムロガンダムを換装させ、Gアーマーとなった。

 

Gアーマーはビグ・ザム目がけて速度を上げる。途中、ザク1機を撃滅した。さらにミサイルでリックドム1機を仕留める

 

Gアーマーはビグ・ザムに肉薄。接近を察知したドズルは、ビグ・ザムの脚部に装備したクロー(爪)で対抗、Gアーマーを捕える。しかし至近距離からスレッガーがビームキャノンを発射、さらにガンダムビームライフルを発射、ビグ・ザムに大損害を与える。しかしビグザムのクローに挟まれた格好となった、スレッガーが座乗するGアーマーのコクピットは粉砕され、スレッガーは真空の宇宙に放り出されて戦死する。

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スレッガーの死に激昂したアムロは、ビグ・ザムコクピット周辺部をガンダムビームサーベルで滅多切りにし撃破。操縦席にいたドズルはライフルを手にノーマルスーツで外へ出て、ビグ・ザムの頭上から、鬼の形相でガンダムめがけてライフルを連射する。高い感応力ゆえか、アムロはドズルの背後に「悪鬼」のような姿が立ち昇るのを見、ドズルが発する死に際の情念のすさまじさに戦慄を覚えた。直後、ビグ・ザムは大爆発し、ドズル・ザビは戦死する。

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ソロモンをめぐる攻防戦は、地球連邦軍の勝利に終わった。救援に向かっていたマ・クベは、ソロモン陥落を知るや方針を転換、グワジンからチベに乗り移り、連邦軍の今後の動向を見極めるための情報収集に当たる。ゼナおよびミネバを回収したグワジンは、ジオン本国に帰還した。

 

一方、スレッガー中尉の戦死を知ったホワイトベースのクルーたちは、悲しみに打ちひしがれる。ミライはブリッジを後にし、号泣する。

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というところで、第36話が終了。

今回の死者は以下だ。

見方は、死者──殺害者/殺害方法 である。

 

【確定死者数】

ジム搭乗員1名──不明/流れ弾のビーム

ガトル戦闘爆撃機乗員1名──不明/ジムかボールの流れ弾のミサイル

ガトル戦闘爆撃機乗員1名──不明/ホワイトベースの主砲

リックドム搭乗員1名──カイ・シデンガンキャノンのキャノン

ガトル戦闘爆撃機乗員1名──セイラ・マスGファイターのビーム

ボール2機搭乗員計2名──不明/ザクかリックドムの銃撃

ザク搭乗員1名──不明/ジムかボールの銃撃

ボール搭乗員1名──不明/ザクかリックドムの銃撃

ザク搭乗員1名──不明/ジムかボールのビーム

ジム搭乗員1名──ドズル・ザビビグ・ザムの大型メガ粒子砲

ボール搭乗員1名──ドズル・ザビビグ・ザムの大型メガ粒子砲

ボール搭乗員1名──ドズル・ザビビグ・ザムの大型メガ粒子砲

ボール5機搭乗員計5名──ドズル・ザビビグ・ザムの大型メガ粒子砲

ボール3機搭乗員計3名──ドズル・ザビビグ・ザムの大型メガ粒子砲

ムサイ級軽巡洋艦乗員200名──不明/ホワイトベースの主砲等

ガトル戦闘爆撃機乗員1名──不明/不明

モビルスーツの残骸3機分乗員計3名──ドズル・ザビビグ・ザムの大型メガ粒子砲

ジム搭乗員1名──ドズル・ザビビグ・ザム出撃時のエンジン噴射

ムサイ級軽巡洋艦3隻乗員計600名──ティアンム中将/ソーラー・システム

サラミス級軽巡洋艦乗員200名──ドズル・ザビビグ・ザムの大型メガ粒子砲

サラミス級軽巡洋艦乗員200名──ドズル・ザビビグ・ザムの大型メガ粒子砲

サラミス級軽巡洋艦4隻乗員計800名──ドズル・ザビビグ・ザムのメガ粒子砲

マゼラン級巡洋艦タイタン乗員300名──ドズル・ザビビグ・ザムの大型メガ粒子砲

連邦軍ティアンム中将──同上

ザク搭乗員1名──スレッガー・ロウGファイターのビームキャノン

リックドム搭乗員1名──スレッガー・ロウGファイターの後方ミサイル

スレッガー・ロウ中尉──ドズル・ザビビグ・ザムのクローでGファイターコクピットが破壊され、宇宙に放り出される

ドズル・ザビ──アムロ・レイガンダムビームサーベル

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【計2331名】

 

前回の第35話に引き続いての死者1000人超え。

物語も後半に差し掛かり、犠牲者が増えてきた。

この物語を成立させるために、今日も人が殺された。

 

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