機動戦士ガンダム第27話「女スパイ潜入!」で死んだ人数をカウントしてみた(死者メーター33)
人は物語の中でいとも簡単に人を殺し、それを読んだり鑑たりして、喜怒哀楽の感情を激しく発露させる。
古今東西、物語の中ではいったいどれだけの人々が殺されてきたのか。これは、その数をカウントし、名も無き死者に哀悼の念を捧げるためのブログである。その名も「死者メーター」。
今回は『機動戦士ガンダム第27話:女スパイ潜入!』を取り上げ、その死者数のカウントを試みる。
第1話はこちら ↓
死者メーター1:機動戦士ガンダム第1話『ガンダム、大地に立つ』 - 死者メーター
目次
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【あらすじ】
軍人としての生活につくづく嫌気がさしていたカイは、すべてを放り出してホワイトベースを降りた。行くあてのないカイに、ジオンのスパイであるミハル・ラトキエが近づく──。
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【ストーリーの流れ(ネタバレ注意)】
ホワイトベースでは、アムロがレビル将軍や他の乗組員たちを前に、ガンダムのパワーアップ装備について解説していた。説明を聞いていたカイは「トイレへ行く」とその場を中座。私服に着替えると、そのままホワイトベースを下船する。なし崩し的に戦闘に巻き込まれてから軍人として先頭に従事してきたカイは、その生活にほとほと嫌気が差していたのだ。アムロは、カイへの餞別として、自身の工作用具一式を手渡した。
船を降りたカイは、先の戦闘で廃墟と化した市街地を歩いていく。そこへ、ジオンのスパイであるミハル・ラトキエが現れ、カイを自宅に招待する。ミハルの家には、彼女の弟と妹も住んでいた。カイは、簡単な食事をごちそうになる。その席で、ミハルはホワイトベースの情報を聞き出そうとする。カイは、ミハルがジオンのスパイであることを薄々と察しながらも、世話になった礼として、「ホワイトベースは右エンジンの修理に手間取っている。今晩中に港を発つ」という最低限の情報をミハルに提供した。
その情報をシャア率いるマッドアングラー隊が入手。シャアはホワイトベースに攻撃を仕掛けているどさくさに紛れて、ミハルをスパイとしてホワイトベースに潜入させろとブーン大尉に指示した。
ブーン大尉は、新型モビルスーツのズゴックを出撃させた。敵機の接近をキャッチしたベルファスト基地は迎撃を開始。ブーンは、ミハルへの連絡係として、コノリーをベルファスト基地に送り出す。そのベルファスト基地は、マッドアングラーからの激しいミサイル攻撃にさらされる。ホワイトベースからは、セイラがGファイターで、アムロがガンダムで出撃する。
ミハルの家で寝んでいたカイは、ホワイトベースが攻撃されていることを知る。そのころ、ミハルは連絡係のコノリーと落ち合うため港近くに出かけていた。ミハルは、コノリーから連邦軍の制服と報酬、そして指示を受ける。コノリーはミハルに、「ホワイトベースに潜入して、行き先を知らせろ」と伝えて去る。ミハルが自宅に戻ると、カイは去っていた。ミハルは弟と妹に別れを告げ、ホワイトベースが停泊するドックへ向かう。
ハヤトは、退艦したカイの代わりにガンキャノンで出撃するも、カラハ搭乗の新型モビルスーツ・ズゴックに苦戦する。軍人になることを拒否し、二度と戻らないつもりで艦を降りたはずのカイだったが、なぜかホワイトベースの仲間たちの様子が気になって仕方がない。けっきょく、カイはホワイトベースへ戻ることに。カイは、民間人から借りたバイクでドックへ向かった。
海中戦で、アムロはゴッグを仕留める。ジオンも反撃、連坊軍の対戦攻撃機ドン・エスカルゴを撃墜する。ドックに到着したカイは、整備が終わったばかりのガンタンクに乗り込み、ハヤトの援護へ向かう。そこへガンダムも合流。カラハのズゴックはガンダムを海に引きずり込み、水中戦に持ち込んだ。セイラのGファイターは、潜水艦ユーコンを撃沈する。死者数はわからないが、モビルスーツを搭載できるほどの大型潜水艦であることから、最低でも10名は乗っていると判断。死者10名をカウントしたい。アムロは、カラハのズゴックをビームサーベルで真っ二つに切って捨て、戦いに終止符を打った。
その日の夜中、ホワイトベースはベルファスト基地を出向。船内には、潜り込むことに成功したミハルの姿があった。
というところで、第27話が終了。
今回の死者は以下だ。
見方は、死者──殺害者/殺害方法 である。
【確定死者数】
連邦軍の対潜攻撃機ドン・エスカルゴ3名──不明/潜水艦ユーコンからの銃撃
ジオン軍のユーコン級潜水艦乗員10名──セイラ・マス/Gファイターのビーム
ズゴック搭乗員カラハ──アムロ・レイ/ガンダムのビームサーベル
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【計15名】
この物語を成立させるために、今日も人が殺された。