死者メーター

物語の中で死んだ人々の数をカウントしていく、ただそれだけのゆるいブログです

機動戦士ガンダム第30話「小さな防衛線」で死んだ人数をカウントしてみた(死者メーター36)

人は物語の中でいとも簡単に人を殺し、それを読んだり鑑たりして、喜怒哀楽の感情を激しく発露させる。

 

古今東西、物語の中ではいったいどれだけの人々が殺されてきたのか。これは、その数をカウントし、名も無き死者に哀悼の念を捧げるためのブログである。その名も「死者メーター」。

 

今回は『機動戦士ガンダム第30話:小さな防衛線』を取り上げ、その死者数のカウントを試みる。

 

第1話はこちら ↓

死者メーター1:機動戦士ガンダム第1話『ガンダム、大地に立つ』 - 死者メーター

 

目次

 

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【あらすじ】

 ジャブロー内のジム生産工場に、シャア率いるジオンの特殊工作員が侵入。無数の爆弾をセットする。そこに現れたカツ、レツ、キッカ。工作員に縛り上げられ、絶体絶命の危機に陥る子どもたち。彼らの運命やいかに──。 

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【ストーリーの流れ(ネタバレ注意)】

冒頭、ジャブローに対していきなりジオンの攻撃が始まり、ジオンのドップ1機がフライ・マンタに撃墜される。その後の描写により、この攻撃が、ジオンが定期的に実施しているお決まりの「定時爆撃」であることがわかる。この後、連邦軍のトーチカを、ジオンの新型モビルスーツアッガイが急襲、連邦軍兵士2名が死亡する。このアッガイは、シャア率いるジャブロー潜入部隊の1機だった。シャア搭乗のズゴック、それに従うアッガイ4機は、ジャブロー地下の鍾乳洞に潜る。

当のジャブローで、アムロホワイトベース乗組員は軍から辞令を受け取っていた。辞令の受け取りにより、それまで民間人として戦いに参加してきたアムロらは、正規軍人に組み入られることになった。戦死したリュウ・ホセイ二階級特進で中尉に任命されるが、軍のその対応に冷たいものを感じたアムロは激昂し、上官に向かって反抗的な態度を取る。アムロは上官から平手打ちされ、フラウ・ボゥからたしなめられる。

 

一方、シャアおよび「赤鼻」率いる特殊工作隊員5名は、ジャブローへの潜入に成功、各自アタッシュケースのようなものを手に、基地エリア内に潜り込む。

 

ホワイトベースの乗組員は正式に軍属となったが、処遇が問題視されたのは、カツ、レツ、キッカの3人である。子どもを最新鋭の宇宙戦艦に乗船させ、戦闘に参加させるわけにはいかない。けっきょく、カツ、レツ、キッカはホワイトベースから降ろされ、児童施設に預けられることになった。

 

しかし3人はすぐホワイトベースが恋しくなり、施設から脱走。女性育児官が後を追うも、3人は鍾乳洞の闇に姿を消してしまう。ホワイトベースを目指して逃げる途中、カツ、レツ、キッカらは図らずも潜伏中のアッガイの頭の上を歩いて渡るが、気づかずに素通りする。すわ見つかったかと、コクピットにいたジオンの特殊工作員は冷や汗を流した。

 

シャアらは、ガンダムの量産タイプモビルスーツ・ジムの生産工場にやって来た。数名の部下に爆弾をセットするよう指示し、シャアは「赤鼻」らとともにホワイトベースが停泊するドックへ向かった。

 

その量産工場に、児童施設を脱け出したカツ、レツ、キッカが逃げ込んで来る。3人はジムの姿を見て最初はガンダムだと思うが、すぐに別のモビルスーツだと気づく。直後、キッカが工場内で人影を目撃。3人は逃げようとしたが、ジオンの特殊工作員に捕えられ、縛り上げられてしまう。特殊工作員は30分後に爆弾が爆発するようセットし、カツ、レツ、キッカを残して工場を後にした。ここから生き残りをかけたカツ、レツ、キッカの戦いが始まり、レツはカツを縛り上げている縄を歯で噛み切ろうと試みる。

 

ミライとフラウ・ボゥは、カツ、レツ、キッカの様子を見るため児童施設へ向かう途中で育児官に出会い、3人が脱走したことを知らされる。育児官とともに、ミライとセイラもキッカらの捜索を始める。アムロ、カイ、ハヤトの3人は、気晴らしにジム工場の見学に向かった。

 

拘束から抜け出すことに成功したカツ、レツ、キッカは、ジムに取り付けられた爆弾の取り外しに奔走する。爆弾を次々に見つけ、クルマの荷台に載せる3人。爆弾を外に運び出すため、3人はクルマに乗り込み発進。工場の外に出ると、ちょうどそこへアムロらがやって来た。ハヤトは、どうしてカツ、レツ、キッカの3人がこんなところにいるのか訝るが、すぐに後を追いかける。事情を知ったアムロは、カツ、レツ、キッカの車に飛び乗り、3人をカイらの車に乗せ換えると、谷底にクルマを落とす。直後、爆弾が大爆発。カツ、レツ、キッカらは、自分たちの立てた手柄に大喜びする。

一方、シャアはホワイトベースのドックへの潜入に失敗、撤退する。シャアを援護するため、待機していたイワノフ搭乗のアッガイが攻撃を開始する。イワノフはまず戦車1台を右ストレートで、もう1台の戦車をビームで破壊する。ホワイトベースへ向かう途中、アムロは、鍾乳洞の中を走って逃げるシャアらの姿を目撃。そのすぐそばで、セイラとミライがキッカらを捜索していた。直後、シャア(キャスバル・ダイクン)とセイラ(アルテイシア・ダイクン)は再会する。

 

セイラに対し、シャアが「軍から身を引いてほしい」と伝えた刹那、ミライがやって来る。シャアの姿(ジョンの士官)を目撃したミライは発砲、シャアはすぐにその場から走り去る。ミライと合流したセイラは、シャア(ジオンの士官)の存在に気づかなかったふりをして、その場をごまかす。そんなセイラの姿を、ミライは怪訝そうな様子で見つめた。

 

モビルスーツに乗り込んだシャア一行は、すぐに撤退を開始する。それを追うガンダムアムロはすぐにシャアらに追いつき、一撃でイワノフのアッガイを仕留める。さらに、2機のアッガイビームサーベルで真っ二つに。描写では、ガンダムは計3機のアッガイを屠ったことになっているが、直後にシャアが4機目も仕留められた旨の発言をしていることから、もう1名のアッガイ搭乗員も死者としてカウントしておきたい。シャアは地下水脈から脱出した。

 

女性育児官の計らいにより、カツ、レツ、キッカの3人はホワイトベースに戻されることになった。3人は大喜びし、安堵したミライは思わず涙を拭った。その後の士官会議により、ホワイトベースは、ジオンの注目を引くための「囮」としての役割が正式に与えられることになった。

 

というところで、第30話が終了。

今回の死者は以下だ。

見方は、死者──殺害者/殺害方法 である。

 

【確定死者数】

定時爆撃中のドップ搭乗員1名──不明/連邦軍フライ・マンタのミサイル)

連邦軍トーチカ内兵士2名──不明/アッガイに叩き潰される

61式戦車搭乗員2名──イワノフ/アッガイの右ストレート

61式戦車搭乗員2名──イワノフ/アッガイのビームなど

アッガイ搭乗員イワノフ──アムロ・レイガンダムビームライフル

アッガイ搭乗員1名──アムロ・レイガンダムビームサーベル

アッガイ搭乗員1名──アムロ・レイガンダムビームサーベル

もう1機のアッガイ搭乗員1名──アムロ・レイ/不明

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【計11名】

 

この物語を成立させるために、今日も人が殺された。 

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