機動戦士ガンダム第26話「復活のシャア」で死んだ人数をカウントしてみた(死者メーター32)
人は物語の中でいとも簡単に人を殺し、それを読んだり鑑たりして、喜怒哀楽の感情を激しく発露させる。
古今東西、物語の中ではいったいどれだけの人々が殺されてきたのか。これは、その数をカウントし、名も無き死者に哀悼の念を捧げるためのブログである。その名も「死者メーター」。
今回は『機動戦士ガンダム第26話:復活のシャア』を取り上げ、その死者数のカウントを試みる。
第1話はこちら ↓
死者メーター1:機動戦士ガンダム第1話『ガンダム、大地に立つ』 - 死者メーター
目次
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【あらすじ】
ホワイトベースは北アイルランドのベルファスト基地に寄港。スパイから、港に大型戦艦が入港したという情報を得たのは、潜水艦諜報部隊のマッドアングラー隊に左遷されていたシャア・アズナブルだった──。
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【ストーリーの流れ(ネタバレ注意)】
オデッサ作戦の勝利により、マ・クベの鉱物資源採掘基地は壊滅。連邦軍はヨーロッパを自らの勢力圏とすることに成功した。ホワイトベースとその乗組員たちは、北アイルランドにあるベルファスト基地に向かう。
ベルファスト基地の郊外に住むミハル・ラトキエという女性は、ジオン軍のスパイであり、連邦軍に関する情報をジオンに提供することで生計を立てていた。そのミハルの自宅の上をホワイトベースが通過する。初めて見る戦艦だったことから、ミハルはすぐに写真を撮影し、情報を送る。
ミハルからの情報を受け取ったのは、ガルマ戦死の責任を取らされ、潜水艦諜報部隊であるマッドアングラー隊に左遷されていたシャア・アズナブルだった。電波障害の影響で画像は不鮮明だったが、そこに移っている物体がホワイトベースである可能性を感じたシャアは、海上に浮上し、自ら確認に赴く。シャアはシーランスで副官のブーン大尉のもとへ向かった。
ベルファスト基地に到着したホワイトベース一行は、レビル将軍から、南米のジャブロー基地に向かうよう指示される。さらに、将軍は敵の新型モビルスーツおよびモビルアーマーと呼ばれる新型攻撃機の情報を提供した。
シャア配下のブーン大尉は、ホワイトベースを攻撃するため、新型モビルスーツ・ゴッグ2機を発進させた。
ベルファスト基地では、物売りに扮したミハルがカイやアムロへの接触を試みていた。海中を進んでいたゴッグ搭乗員のコーカ・ラサ曹長は、いたるところに機雷が仕掛けられていることに気づく。しかしゴッグの重装甲は機雷をものともせず、ラサは感嘆の声をあげる。ベルファスト基地では、仕掛けていた機雷の反応が消滅したことから敵機の接近をキャッチし、警戒態勢に移行する。
ベルファスト基地に接近した2機のゴッグを支援するため、ブーン大尉は援護のミサイルを数発発射した。これを機に、戦闘が始まる。ホワイトベースはドックで修理を受けている最中で、すぐに出撃できるのはガンダム1機だけだった。しかしビームライフルが使えず、アムロはハイパーハンマーを手にして出撃。
2機のゴッグが海中から上陸した。上陸時、連邦軍兵士1名が、マーシー搭乗のゴッグの手のひらで叩き潰されている。次に、ゴッグの腹部から発射されたビームにより、連邦軍の61式戦車1台が破壊されている。続けて、路上を歩いていた連邦軍の将校クラスと思われる4名が、同じくゴッグのビームによって吹き飛ばされる。
連邦軍も反撃。大口径バルカン砲重装甲車(乗員は2名とする)がゴッグにバルカン砲を連射するが、ゴッグの重装甲に歯が立たず、返り討ちに遭う。そこへガンダムが登場、マーシー搭乗のゴッグとの戦闘が始まる。
ホワイトベースからは、ハヤトがガンタンクで出撃した。ゴッグは、ガンダムのバルカン砲およびハイパーハンマーの攻撃にびくともせず、アムロは驚愕する。ビーム系の攻撃でなければ歯が立たないと悟ったアムロはいったんホワイトベースに退却、Gブルに換装してセイラとともに再出撃する。そしてビーム砲一撃で、マーシーのゴッグを撃滅する。Gブルの火力のすさまじさに驚いたラサ曹長のゴッグは撤退し、海中に消える。
GブルはガンダムとGファイターに空中換装、アムロはゴッグを追って海に潜った。水中でガンダムとゴッグが戦いを繰り広げ、ガンダムは苦戦の末にゴッグを退け、コーカ・ラサ曹長は戦死する。戦いは終わった。
シャアがブーンと合流、ドックの映像を見たシャアはホワイトベースの雄姿をそこに見出し、笑みを浮かべる。
というところで、第26話が終了。
今回の死者は以下だ。
【確定死者数】
大口径バルカン砲重装甲車搭乗員2名──不明/ゴッグに踏みつぶされる
ゴッグ搭乗員コーカ・ラサ曹長──アムロ・レイ/ガンダムのビームサーベル
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【計11名】
この物語を成立させるために、今日も人が殺された。
- 発売日: 2007/01/26
- メディア: DVD