機動戦士ガンダム第34話「宿命の出会い」で死んだ人数をカウントしてみた(死者メーター40)
人は物語の中でいとも簡単に人を殺し、それを読んだり鑑たりして、喜怒哀楽の感情を激しく発露させる。
古今東西、物語の中ではいったいどれだけの人々が殺されてきたのか。これは、その数をカウントし、名も無き死者に哀悼の念を捧げるためのブログである。その名も「死者メーター」。
今回は『機動戦士ガンダム第34話:宿命の出会い』を取り上げ、その死者数のカウントを試みる。
第1話はこちら ↓
死者メーター1:機動戦士ガンダム第1話『ガンダム、大地に立つ』 - 死者メーター
目次
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【あらすじ】
中立コロニーのサイド6で、アムロは、敵の士官であるシャア・アズナブル、そしてニュータイプであるララァ・スンの2人と運命的な出会いを果たす。サイド6を出航したホワイトベースに対し、コンスコン隊が総攻撃。父との別れを経験して成長したアムロは能力を驚異的に拡張させ、敵モビルスーツ隊を次々に仕留めていく──。
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【ストーリーの流れ(ネタバレ注意)】
ホワイトベースは、中立コロニーであるサイド6に停泊していた。アムロは、バギーでコロニー内を走行中に雨にたたられ、湖畔のコテージで雨宿りする。そのコテージで、アムロは一人の少女(ララァ・スン)に出会う。彼女は、湖上を飛ぶ一羽の白鳥を見つめ、白鳥の死を予知する。直後、白鳥は力を失って湖面に墜落、息絶える。白鳥は人間ではないが、アムロとララァの出会いを象徴的に演出する重要な役回りを与えられていることから、ここは死者としてカウントしておきたい。
雨が止むと、少女はアムロの目を覗き込んで「きれいな目をしている」と言い、どこかへ走り去った。その姿に、アムロは何かを感じ取っていた。
シャアは、ザンジバルをサイド6に入港させた。港のドックには、ホワイトベースとザンジバルが横並びするという、中立サイドならではの光景が展開され、ホワイトベースの乗組員らは戸惑う。
再び父テム・レイが住むジャンク屋を訪れたアムロだったが、相変わらず機械開発にしか興味を示さない父の姿に失望し、彼との永遠の別れを決意する。帰途中、アムロの乗るバギーは後輪をぬかるみに取られ、アムロは立ち往生を余儀なくされる。
そこへ1台のバギーが通りかかる。助けを求めようと、アムロはそのバギーを呼び止める。バギーは停車、降りてきた人物を見て、アムロは総毛だった。その人物は、ジオンのシャア・アズナブルだったのだ。アムロとシャアは初対面だが、優れた直観力で、アムロは、会ったことがないはずの目の前の人物がシャアだと確信する。
シャアのバギーには、湖畔のコテージで会ったララァ・スンが同乗していた。シャアとララァはてきぱきとした様子でアムロのバギーをけん引する手はずを整え、ぬかるみからバギーを引き上げる。アムロが名乗ると、シャアは不思議そうな表情を浮かべた。シャアに促されて礼を述べたアムロは、逃げるように2人の前から走り去った。アムロとシャア、そしてアムロとララァの初邂逅は、慌ただしいものとなる。
ホワイトベースのブリッジでは、今後の方策について話し合いが行なわれていた。そこへカムランが現れ、助力を申し出る。カムランは、自家用船でホワイトベースを誘導すれば、ジオンとて攻撃できないはず、と、ブライトらに対して提案した。その話を聞き、ミライは「よけいなことをしないで」と冷たい態度で拒絶するが、スレッガーに平手打ちされて黙り込む。あらためて、ブライトがカムランに協力を依頼した。そして、ホワイトベースはサイド6を出航した。
手ぐすね引いて待ち構えていたのは、コンスコンである。コンスコンはリックドム6機を発進させ、ホワイトベースへ向かわせた。リックドムは、サイド6の領空内に入り込み、ホワイトベースに最接近、ホワイトベースの周りを旋回する。ブライトはカムランの助力に感謝しつつ、カムランに対し退避を要請、戦闘に入る決意を固める。ミライはカムランに心からの礼と別れを述べた。
ホワイトベースが領空外に出るや否や、コンスコン隊が攻撃を開始する。激しい戦いの様子をサイド6のテレビ局が中継、テム・レイやシャア、ララァは戦いの趨勢を見守る。ララァはガンダムの勝利を予言する。
リックドム1機が、ホワイトベースの砲撃により撃墜される。さらに、アムロが立て続けに2機のリックドムを撃墜する。ガンダムの強さに驚いたリックドム隊はかく乱戦法に出るが、アムロは惑わされることなく1機のリックドムを殲滅する。父との別れを経験して一皮剥けたのか、アムロの能力は驚異的な拡張ぶりを見せ、リックドムを次々と屠っていき、2機のリックドムを撃滅する。。
この後、コンスコン隊からの激しい砲撃にさらされたホワイトベースで、乗組員1名が爆発に巻き込まれて死亡している。しかしホワイトベースも反撃、主砲座のカイがムサイ1隻を撃沈している。圧倒的劣勢に立たされたコンスコンはパニックに陥り、どこかで戦闘の様子を見ているはずのシャアの目を意識する。コンスコンは我を失ったのか、自らが乗る重巡洋艦チベをホワイトベースに特攻させる。
アムロはガンダムでチベの真下に潜り、ビームサーベルでチベの急所2か所を攻撃、チベはあえなく爆発し、コンスコンを含む乗員全員が死亡する。チベの乗員数は定かではないが、重巡洋艦ということもあり、軽巡洋艦ムサイの定員の5割増し、すなわち300名としておきたい。
コンスコン隊の全滅で、戦闘は終了した。離れた宙域から見守っていたカムランはサイド6へ戻り、ミライを思って涙を流す。そしてアムロは、二度と会わないだろう父を思って泣いた。
というところで、第34話が終了。
今回の死者は以下だ。
見方は、死者──殺害者/殺害方法 である。
【確定死者数】
白鳥──なし/老衰
リックドム搭乗員1名──アムロ・レイ/ガンダムのビームライフル
リックドム搭乗員1名──アムロ・レイ/ガンダムのビームライフル
リックドム搭乗員1名──アムロ・レイ/ガンダムのビームライフル
リックドム搭乗員1名──アムロ・レイ/ガンダムのビームライフル
リックドム搭乗員1名──アムロ・レイ/ガンダムのビームライフル
ムサイ級軽巡洋艦乗員200名──カイ・シデン/ホワイトベース主砲
重巡洋艦チベ乗員300名──アムロ・レイ/ガンダムのビームサーベル
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【計509名】
この物語を成立させるために、今日も人が殺された。
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