機動戦士ガンダム第8話「戦場は荒野」で死んだ人数をカウントしてみた(死者メーター8)
人は物語の中でいとも簡単に人を殺し、それを読んだり鑑たりして、喜怒哀楽の感情を激しく発露させる。
古今東西、物語の中ではいったいどれだけの人々が殺されてきたのか。これは、その数をカウントし、名も無き死者に哀悼の念を捧げるためのブログである。その名も「死者メーター」。
今回は、『機動戦士ガンダム第8話:戦場は荒野』を取り上げ、その死者数のカウントを試みる。
第1話はこちら↓
死者メーター1:機動戦士ガンダム第1話『ガンダム、大地に立つ』 - 死者メーター
目次
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
【あらすじ】
グレート・キャニオン上空を逃げるホワイトベース。避難民の母子がブリッジを訪れ、「近くに夫の故郷がある。ここで降ろしてほしい」と懇願する。それを聞いたブライトは一計を案じ、ジオンに一時休戦を申し入れ、ガンペリーに複数名の避難民を、そして密かにガンダムを搭載して出発させる──。
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
【ストーリーの流れ((ネタバレ注意)】
ドップの編隊に上空を押さえられたホワイトベースは低空飛行を余儀なくされ、山脈に船体を接触させるなどしてダメージを蓄積させていく。
リード中尉やブライトらがブリッジで今後の展望について話し合っていたところ、複数名の民間人がブリッジを訪れ、「どうしても話したいことがある」という。コーリーという名の子どもを抱えた女性ペルシアによると、近くに夫の故郷であるセント・アンジェがあるという。
その話を聞き、ブライトは一計を案じる。ジオン軍に一時休戦を申し入れ、避難民を降ろしている隙に乗じて密かにガンダムを降ろし、後で確実に行なわれる戦闘に役立てようという案だ。申し出を受けたガルマとシャアは、罠ではないかと疑いつつも、「こちらも体勢を立て直す時間が稼げる」と承諾する。
ホワイトベースでは偽装作戦の準備が着々と進められる。カイはガンペリーのコンテナ側壁に爆弾で穴を開け、ペルシア母子ら避難民を乗せて出発する。そこへ偵察機ルッグンが監視に。ドップ搭乗員に対し、コーリーらが手を振ると、パイロットも笑顔で手を振り返す。眼下に湖が広がるが、それを見たペルシアは「こんなところに湖があったかしら」と訝る。
そしてブライト立案の偽装作戦がスタートする。先ほど爆弾で開けた穴から発煙筒で煙を出し、故障を装う。リュウは、不時着する旨をルッグンのパイロットに伝え、無事に着陸を成功させる。降りた避難民らは二手に分かれる。老人たちは上空から見かけた近隣の家へ向かい、ペルシアとコーリー母子はセント・アンジェを目指す。歩き出した母子の様子を監視していたルッグンのパイロットは「あの先には何もないのに」と二人を案じる。
ガンペリーに乗っていたフラウ・ボウらが脱出し、ジェットパックを使ってホワイトベースへ向かうと、ルッグンも追随する。コクピットに隠れていたアムロとリュウは、その様子を見て、「うまくいった」と胸を撫で下ろす。
ペルシアとコーリー母子がどうしても気になるルッグンのパイロットはフラウ・ボウらの追随を切り上げて、引き返す。ガンペリーの格納庫に密かに搭載していたガンダムを降ろそうとしていたアムロとリュウは「見つかったか」と焦るが、ルッグンはガンペリーの頭上を通り越して彼方へ。その隙にガンダムを降ろし、アムロはルッグンが飛び去った方向へ向かう。
荒野を歩くペルシアとコーリー母子。ペルシアは後方からルッグンが近づいてきたことを知り、一目散に走って逃げだす。転んだ二人に対し、ルッグンから何か投下される。「爆弾である可能性」を感じたアムロは狙撃しようとするが、スコープを覗いた瞬間、それが救援物資であることを悟る。ルッグンのパイロットは母子に手を振り、その場を後にする。このパイロット、実にいいやつだ。
ガンダムは慌てて身を隠すが、ルッグンに発見され、やむなく撃墜する。湖に墜落したルッグンから、先ほどのいいやつのパイロット2名が脱出する。ルッグンからの連絡が途絶えたことを知ったガルマは、ホワイトベースの攻撃を指示、戦いの火蓋が切って落とされる。
ガンキャノンで出撃したカイ・シデンが、マゼラアタックを撃滅。続けざまに、マゼラトップを撃墜。カイは無意味に打ちまくってしまったため、すぐに弾切れを起こす。窮地に陥るカイ。そこへ、予期せぬ方角からガンダムが駆け付け、あっという間にドップを2機撃墜する。それを知り、ガルマは「バカな」と腰を抜かす。ブライトの作戦が成功したのだ。背後はガンダムらに任せることにし、ブライトは前方に攻撃を集中させるよう命令。
ホワイトベースが打ちまくり、(おそらく機銃で)ドップ1機を撃ち落とす。背後のガンダムがドップ1機、ハヤトが操縦するガンタンクがドップ1機を撃墜。ジオン軍も反撃し、ミサイルをホワイトベースに命中させる。追撃のミサイルをミライが見事な操舵でやり過ごすと、そのミサイルがマゼラアタックに直撃、名も無き2名が死亡する。その後、ホワイトベースが発射したミサイルがマゼラアタックを破壊。同士討ちを恐れたドップ編隊は攻撃中止を決断し、機体を翻す。
ホワイトベース背後では、ガンダムが無双状態。ドップ、マゼラアタック、マゼラトップの撃墜祭りが開催(詳細は下で)される。武器だけでなく、シールドを投げつけてマゼラアタックを殲滅したりもする。
激戦が繰り広げられる中、湖のそばでは、ルッグンのパイロットがペルシアから傷の手当てを受けていた。
その後も、アムロらが押しまくる展開に。ガンダムが再びシールドを投げつけ、ザクの装甲を切り裂いて破壊。シールドでそんなことができるのかよと思ったが、考えてみれば、ミサイルやらビームやらを防ぐためのもので頑丈極まりないはずだから、殺傷能力があっても不思議ではない。
その後も一方的な展開に。詳細は下で確認を。弾切れのガンキャノンは、崖の上からザクを押し出して破壊したりもする。爆発はしていないが、あの高さから落ちたら、搭乗員は衝撃で死んでいるに違いない。あまりの惨敗に、ガルマは声を失う。
ルッグンのパイロットは編隊へ戻るため、ペルシアとコーリー母子に別れを告げる。そのとき、「この荒野こそが、かつてセント・アンジェがあった場所」だと事実を伝え、それを聞いたペルシアは泣き崩れた。
というところで、第8話が終了。
今回の死者は以下だ。
【確定死者数】
マゼラアタック搭乗員2名・・・カイ・シデン/ガンキャノンのキャノン砲
マゼラトップ搭乗員1名・・・カイ・シデン/ガンキャノンのキャノン砲
ドップ搭乗員2名・・・アムロ・レイ/ガンダムのビームライフルと思われる
マゼラアタック搭乗員2名・・・不明/ホワイトベースのミサイル
ドップ搭乗員1名・・・不明/ホワイトベースのミサイル or 機銃
ドップ搭乗員1名・・・アムロ・レイ/ガンダムのビームライフル
マゼラアタック搭乗員2名・・・不明(同士討ち)/ドップのミサイル
マゼラアタック搭乗員2名・・・不明/ホワイトベースのミサイル
マゼラトップ搭乗員1名・・・アムロ・レイ/ガンダムのビームライフル
マゼラアタック搭乗員2名・・・アムロ・レイ/ガンダムのビームライフル
マゼラアタック搭乗員2名・・・アムロ・レイ/ガンダムにシールドを投げつけられて
ザク搭乗員・・・アムロ・レイ/ガンダムにシールドを投げつけられて
ザク搭乗員・・・カイ・シデン/ガンキャノンの押し出しで崖から落下
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
【計24名】
この物語を成立させるために、今日も多くの人が殺された。
第9話はこちら ↓
機動戦士ガンダム第9話「翔べ! ガンダム」で死んだ人数をカウントしてみた(死者メーター10) - 死者メーター