機動戦士ガンダム第13話「再会、母よ」で死んだ人数をカウントしてみた(死者メーター14)
人は物語の中でいとも簡単に人を殺し、それを読んだり鑑たりして、喜怒哀楽の感情を激しく発露させる。
古今東西、物語の中ではいったいどれだけの人々が殺されてきたのか。これは、その数をカウントし、名も無き死者に哀悼の念を捧げるためのブログである。その名も「死者メーター」。
今回は『機動戦士ガンダム第13話:再会、母よ』を取り上げ、その死者数のカウントを試みる。
第1話はこちら ↓
機動戦士ガンダム第1話『ガンダム、大地に立つ』で死んだ人数をカウントしてみた(死者メーター1) - 死者メーター
目次
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【あらすじ】
束の間の休息を楽しむホワイトベースの乗組員たち。故郷の避難民キャンプを訪ねたアムロは、母・カマリアと久方ぶりに再会する。抱き合って喜び合う母子。そこへ巡回のジオン兵が現れ、危険を感じたアムロが発砲する──。
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【ストーリーの流れ(ネタバレ注意)】
海岸に停泊するホワイトベース。乗組員たちは、束の間の休息を楽しんでいた。アムロは、コアファイターで故郷の母を訪ねる。生家を見つけ、嬉しそうに走り出すアムロ。そこに母の姿はなく、その代わり、連邦軍兵士数名が勝手に上がり込んで酒盛りをしていた。アムロは訝る。兵士らに事情を尋ねると、「ずっと前から空き家になっている」とのことだった。意気消沈したアムロ、玄関脇に飾ってあった木の人形を手にすると、一目散に走り出した。
戦火の爪痕が刻み込まれた故郷の街を歩いていたアムロは、連邦軍兵士2名とリンゴ売りの女性が揉めている現場に出くわす。どうやら、兵士が代金の支払いを渋っているようだ。「お金を払ってください」と食い下がる女性に対し、兵士は硬貨を路上に放り投げ、「拾え」と促す。硬貨を拾おうと歩き始めた
女性に、アムロは「やめろ、兵隊に拾わせろ」と強く言い放つ。
それを機に取っ組み合いのケンカが始まるが、相手は2名の大人である。敵うはずもなく、アムロは味方であるはずの連邦軍兵士から痛めつけられる。その様子を見ていたリンゴ売りの女性は、目の前の少年兵が娘の幼馴染だったアムロだと気づき、仲裁に入る。
アムロは、自分を助けてくれた女性が幼馴染のコミリーの母親であること思い出す。ここで、そのコミリーが死亡したことが明かされる。そしてコミリーの父親、すなわちリンゴ売りの女性の夫が死亡したことも明らかとなった。このリンゴ売りの女性から、アムロは母親が生存していて、避難民キャンプでボランティアをしていることを伝えられる。女性に礼を言い、アムロは避難民キャンプに向かう。
その頃、海岸に停泊するホワイトベースに、ジオン軍のルッグン偵察機2機が接近していた。レーダーで機影を確認したブライト、発見・通報される前に撃墜することを企図し、リュウ・ホセイをコアファイターで出撃させる。リュウはあっという間に1機のルッグン偵察機を撃墜し、逃げるもう1機を追う。
一方、アムロは母親がいるはずの避難民キャンプに到着した。広場のど真ん中に着陸したコアファイターを見たキャンプの人々は、「ジオンの見回りに発見されたら、自分たちが咎められる。どこかへ隠してくれ」と、アムロに依頼。そのとき、一人の女性が「アムロなのかい?」と声を発した。その女性こそ、アムロの母カマリア・レイだった。抱き合って再会を喜ぶアムロと母。住民に促され、アムロはコアファイターを、人目につかない近くの森に移動させる。
避難民キャンプに戻ったアムロはベッドで横になり、ジオン兵の巡回に備えて病人のふりをして母と会話する。
その頃、リュウは、逃げたルッグン戦闘機を発見し、銃撃でダメージを負わせることに成功。とどめを刺そうとするも、左エンジンから燃料が漏れていることに気づき、急ぎホワイトベースに戻る。被弾しながらも、ルッグンは南西方面へ逃走を図る。
ルッグンの逃走方向が、アムロの故郷の方角であることを知ったブライトは、緊急招集のサインを送り、アムロに対応させようと考える。
避難民キャンプで母と話していたアムロのもとに、2人組のジオン兵が巡回にやって来る。そのタイミングを見計らったように、ホワイトベースからの緊急招集の呼び出しサインが鳴り響き、カマリアとアムロの母子はジオン兵から怪しまれる。危険を感じたアムロは、シーツの下から拳銃を発射、ジオン兵の一人に命中する。撃たれたジオン兵は気を失ったが、命に別状はなかった模様。驚いたもう一人のジオン兵が脱兎のごとく逃げ始めると、アムロはベッドから飛び起き、逃げるジオン兵に向かって銃を連射する。
「人に銃を向けるとは」と叱責するカマリアに、アムロは「僕が殺されてもいいのか」と反発し、ホワイトベースからの呼び出しサインに応答する。そして、隠してあったコアファイターでルッグンの追跡を開始する。
ルッグンを発見したアムロはその後を追うが、味方の小基地にたどり着く寸前で、ルッグンは力尽きて墜落、乗員2名が死亡する。基地を発見したアムロは、母親とのすれ違いのうっ憤を晴らすかのように、コアファイターで撃ちまくる。迎撃のため出撃したドップ2機を撃墜したとき、ガンダムのパーツを載せたガンペリーが到着。アムロは、空中でガンダムに換装する。そしてビームライフルを撃ちまくり、計5名のジオン兵が死亡する。そこへホワイトベースが到着、むきになって撃ちまくったガンダムを見たブライトは、「こんな小さな基地を全力で叩いても仕方ない。ただの消耗戦だ」と嘆息する。
戦闘終了後、アムロは再び母と会う。「一緒に暮らそう」という母の申し出を断ったアムロは、仲間たちが待つホワイトベースへ戻っていく。アムロを乗せて出発したホワイトベースの姿を、カマリアはいつまでも見つめていた。
というところで、第13話が終了。
今回の死者は以下だ。
【確定死者数】
アムロの幼馴染コミリー(不明/リンゴ売りの女性が言及)・・・不明/不明
コミリーの父親(不明/リンゴ売りの女性が言及)・・・不明/不明
ルッグン偵察機搭乗員2名(リュウ・ホセイ/コアファイターの銃撃)
ルッグン偵察機搭乗員2名(リュウ・ホセイ/コアファイターの銃撃)
ドップ搭乗員1名(アムロ・レイ/コアファイターの銃撃により)
ドップ搭乗員1名(アムロ・レイ/コアファイターのミサイルにより)
ジオン軍前線基地配属の兵3名(アムロ・レイ/ガンダムのビームライフル)
ジオン軍前線基地の機銃兵1名(アムロ・レイ/ガンダムのビームライフル)
ジオン軍前線基地配属の見張り兵1名(アムロ・レイ/ガンダムのビームライフル)
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【計13名】
この物語を成立させるために、今日も多くの人が殺された。
第14話はこちら ↓
機動戦士ガンダム第14話「時間よ、止まれ」で死んだ人数をカウントしてみた(死者メーター15) - 死者メーター