機動戦士ガンダム第22話「マ・クベ包囲網を破れ!」で死んだ人数をカウントしてみた(死者メーター27)
人は物語の中でいとも簡単に人を殺し、それを読んだり鑑たりして、喜怒哀楽の感情を激しく発露させる。
古今東西、物語の中ではいったいどれだけの人々が殺されてきたのか。これは、その数をカウントし、名も無き死者に哀悼の念を捧げるためのブログである。その名も「死者メーター」。
今回は『機動戦士ガンダム第22話:マ・クベ包囲網を破れ!』を取り上げ、その死者数のカウントを試みる。
第1話はこちら ↓
死者メーター1:機動戦士ガンダム第1話『ガンダム、大地に立つ』 - 死者メーター
目次
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
【あらすじ】
マ・クベの鉱山基地を次々と撃破しながら、ヨーロッパを目指して西に進むホワイトベース。焦るマ・クベは一計を案じ、ホワイトベースを窮地に追い込む。折悪く、ホワイトベースでは過労でブライト艦長が倒れてしまう──。
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
【ストーリーの流れ(ネタバレ注意)】
ホワイトベースは、マ・クベの小規模鉱山基地を撃破しながら、ヨーロッパを目指していた。その一つを攻撃中、アムロはグフを1機撃破する。その後、攻撃者は不明だが、立て続けにマゼラアタック2機が撃破される。さらに、ガンタンクがマゼラトップ1機を撃墜する。小規模採掘基地を叩くことに成功し歓喜に包まれるホワイトベースでは、ブライトが過労による体調不良で寝込んでしまう。
マ・クベは、自らが指揮する採掘基地が次々と撃破されたことに苛立ちを隠せなかったが、1日だけでいいから敵の攻撃を凌げ、と配下の少将に命令する。何か考えがあるようだ。
マ・クベの策が明らかとなる。丘陵地帯を西に進むホワイトベースに対し、リフトジェットを装着したジオン軍の特殊部隊員10名が取りつき、船体各所に爆弾をセット。爆発により、ホワイトベースはミノフスキー粒子の射出口とECM発信機を破壊され、敵の探知機に対して無防備となる。ところが、なぜか敵の工作員はホワイトベースのレーダーは破壊せずに残し、ホワイトベースのクルーたちはその行動を訝る。そのホワイトベースに、敵機の編隊が迫っていた。倒れたブライトの代わりに、ミライがアムロらに出撃命令を下した。アムロとハヤトがそれぞれコアファイターで発進する。
ホワイトベースは数十機のドップの編隊に挟み撃ちされる格好となり、コアファイター2機では太刀打ちできないことを知ったアムロは、出撃命令を下したミライに苛立ちを募らせる。それでもアムロは奮戦、ドップ2機を撃墜する。さらに、操縦者は不明だが、コアファイターがドップ1機を撃墜する。
ミライはアムロに対し、ガンダムへの空中換装を指示するも、戦闘中ということもあり、アムロは反発を覚える。構わず、ホワイトベースはガンダムパーツを射出。いつものことだが、どんな苦しい状況でも、アムロは見事に換装をやり遂げる。今回も同様で、コアファイターはガンダムの空中換装に成功した。
アムロはさっそくドップ1機を撃墜する。一方、ハヤトのスキルでは空中換装が難しいめ、ハヤトはいったんホワイトベースに帰還し、船内でガンキャノンに換装して再出撃した。ガンキャノンは瞬く間にドップ編隊に包囲されるが、ガンダムが援護、ビームライフルで2機を撃墜する。
しかし、ジオンの攻撃はやまない。焦ったミライはレーダーをチェックし、敵の包囲網が比較的手薄な方向へ舵を切るが、それこそがマ・クベの狙いだった。ホワイトベースを自身の意図通りの場所に誘導するため、あえてレーダーを破壊せずに残しておいたのだ。
その頃、地上ではガンダムとグフの格闘戦が行なわれていた。アムロは苦戦するも、ビームライフルで撃破。次に、ガンキャノンもグフ1機を仕留める。ここで、ガンダムとガンキャノンは弾切れとなるが、お互いに援護し合うことで、グフ1機の撃破に成功する。
もう1機のグフに対し、ガンダムはビームサーベルを突き出すものの、途中でエネルギー切れを起こし、柄の部分でコクピット付近を押す形となり、グフのコクピット部分に窪みができる。攻撃が不発に終わったことにいら立ったガンダムは、信じがたいことに、両腕をグフのコクピット部分に伸ばし、引き裂く。できた裂け目からパイロットは脱出、死ぬことは免れた。といっても、人っ子一人いない砂漠のような丘陵地帯に放り出されたかっこうになるため、その後、生き延びることができたかどうかは不明である。彼の無事を祈るばかりだ。
ガンダムとガンキャノンは、グフの大群に取り囲まれ、慌ててその場を脱出。ホワイトベースへ向かう。そのホワイトベースもドップの編隊に包囲され、集中攻撃を受けていた。ブリッジでは、ミライがパニックを起こしていた。帰還したばかりのアムロに、ミライは再出撃を命じ、アムロは再び反発を覚える。
このとき、ドップの編隊がホワイトベースを離れていった。それを知り、罠だと悟ったセイラは、すぐに進路を変えるべきとミライに進言する。時すでに遅く、マ・クベが用意していた強力なメガ粒子砲により、ホワイトベースは左舷を貫かれ、大ダメージを負う。高度をどんどん下げていくホワイトベース。その最中、アムロは地上のメガ粒子砲をビームライフルで破壊し、第二波攻撃を回避する。コントロールを失ったホワイトベースは、荒野に不時着した。
そのホワイトベースに、再びドップの大編隊が接近、ブリッジに絶望感が広がる。そのときオペレータの1人が、発煙筒を意図的に爆発させて、ホワイトベースが撃沈されたように見せかけるプランを提案。完全にパニックに陥り、精神的に立ち直れなくなったミライは、セイラにすべてを託して、自らはその場にへたり込む。幸い、発煙筒プランは成功し、ドップ編隊は退却。ホワイトベースは難を逃れた。
というところで、第22話が終了。
今回の死者は以下だ。
【確定死者数】
マゼラアタック乗員2名──不明/ミサイル
マゼラアタック乗員2名──不明/ミサイル
ドップ搭乗員1名──不明/コアファイターのミサイル
グフ搭乗員1名──ハヤト・コバヤシ/ガンキャノンのキャノン砲
グフ搭乗員1名──アムロ・レイ/ガンダムのビームサーベル―――――――――――――――――――――――――――――――――――
【計15名】
この物語を成立させるために、今日も人が殺された。