機動戦士ガンダム第16話「セイラ出撃」で死んだ人数をカウントしてみた(死者メーター18)
人は物語の中でいとも簡単に人を殺し、それを読んだり鑑たりして、喜怒哀楽の感情を激しく発露させる。
古今東西、物語の中ではいったいどれだけの人々が殺されてきたのか。これは、その数をカウントし、名も無き死者に哀悼の念を捧げるためのブログである。その名も「死者メーター」。
今回は『機動戦士ガンダム第16話:セイラ出撃』を取り上げ、その死者数のカウントを試みる。
第1話はこちら↓
死者メーター1:機動戦士ガンダム第1話『ガンダム、大地に立つ』 - 死者メーター
目次
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【あらすじ】
中央アジアの砂漠で、ホワイトベースは連邦軍のレビル将軍の連絡係と接触。5日後に始まる一大作戦のため、カスピ海を渡れという命令を受ける。塩不足に悩むホワイトベースは、塩水湖で補給するためコースを迂回するが、そこへ猛将ランバ・ラルのギャロップが迫る。何を思ったか、独断でセイラがガンダムで出撃。セイラの前に、グフが立ちはだかる──。
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【ストーリーの流れ(ネタバレ注意)】
ホワイトベースは、中央アジアの砂漠地帯を西に進んでいた。あるポイントでレビル将軍の連絡係からメッセージを受け取る予定になっていたが、現場に到着しても連絡係が現れず、ブライトらはその場にとどまり、監視を続ける。そこへ、タムラ料理長が食事を運んできた。タムラ料理長は、ブライトに「私の不注意で、塩が不足しています」と耳打ちする。
そのとき、セイラが移動体を発見。砂漠の中を、1台のクルマが走っていた。レビル将軍からの連絡係と思われたため、ブライトはホワイトベースを着陸させ、クルマを停止させた。車内にいた連絡係は、負傷していた。ホワイトベースで、その連絡係の応急手当が行なわれる。
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連絡係は、「5日後に始まるオデッサ・デイまでに、ホワイトベースはカスピ海を渡れ」というレビル将軍からのメッセージをブライトに伝えた。オデッサ・デイは、キシリア・ザビ配下のマ・クベの巨大採掘基地を叩く大規模な作戦の開始日だという。メッセージを伝えた後、連絡係は「うあーっ」という悲鳴を上げて、力尽きる。出血多量で死んだもようだ。与えられた役割を全うするや否や、彼はあっという間に物語上から姿を消した。いや、消された。
部屋を出たブライトの前にタムラ料理長が現れ、塩不足の件を相談する。ブライトは、塩を入手するため、シルクロードの乾湖(塩水湖)に立ち寄ることにした。湖を目指して飛行するホワイトベースに、猛将ランバ・ラルの陸戦艇ギャロップが追っていた。マ・クベは、諜報員からの情報により、ホワイトベースが湖へ向かっていることをキャッチ。その情報を、ランバ・ラルに伝えた。
地図に記された湖の場所に到着したホワイトベースが見たものは、完全に干上がった湖だった。ガックリ肩を落とすタムラ料理長。オペレーターが湖に関するデータを引き出したところ、200年ごとに移動する湖であることが判明した。そのとき、ホワイトベースのレーダーが、迫り来る一機の機影を捉えた。機種は不明だった。報告を聞き、セイラが「たった一機の敵・・・」と思案顔で呟き、どこかに向かって走り出す。
アムロが格納庫に到着すると、なぜかガンダムが動き出していた。コクピットには、セイラの姿が。ジョブ・ジョンによれば、「特命だと聞いた」とのこと。セイラはガンダムを発進させるが、カタパルトからの急速発進で思わず吐きそうになる。着陸に失敗し、ガンダムは砂漠に倒れ込む。そこへ、ギャロップが砲撃する。
ここでセイラの目的が明らかに。セイラは、シャア・アズナブルの情報を手に入れるべくジオン兵との接触を考えていたのだ。ギャロップとホワイトベースが交戦する中、セイラのガンダムはグフおよびザクと交戦。不慣れなセイラは、一方的に押しまくられる。そこへ、アムロが操縦するガンキャノンが援護に現れる。
アムロの静止要請を無視し、セイラは敵モビルスーツめがけて歩き出す。そこをグフのヒートロッドが襲い、ガンダムは倒れ伏す。ガンキャノンが救援に駆け付け、グフを遠ざけることに成功するが、身動きできないガンダムを見たランバ・ラル配下のコズン・グラハムが操るザクが接近し、ガンダムの捕獲を試みる。コズンはガンダムのメインカメラを破壊し、ランバ・ラルに応援を要請する。
そこへ、リュウとハヤトが乗るガンタンクが救援にかけつける。ガンタンクはグフをガンダムから遠ざけることに成功、焦れたランバ・ラルは、もう一機のザクに乗るアコースに対し、「赤いやつ(ガンキャノンのことね)を突破して、コズンに近づけないのか」を吠える。しかし、ガンキャノンのキャノン砲が腹部に炸裂し、アコースは死亡した。
アコースの死を見たランバ・ラルは、コズンに退却を命じ、コズンはガンダムを離れる。ところがそのコズンの前に、ガンキャノンが立ちはだかる。ガンキャノンは、右フックやローキックでザクをボコボコにする。コズンと連絡がつかず、ランバ・ラルはコズンとアコースの両名がやられたと思いこみ、ギャロップに退却した。
ガンキャノンは、行動不能となったザクをひきずってホワイトベースへ。パイロットのコズンは捕虜となった。セイラは無事に帰還し、ブライトからブリッジへ呼び出される。詰問されたセイラは、「女性でも戦えることを証明したかった」と嘘をつき、ブライトは「セイラほど聡明な人がなぜ?」と訝る。セイラは、3日間の独房入りとなった。独房へ向かったリュウとセイラは、フラウ・ボゥらが独房にいるコズンに食事を提供しようとしているところに出くわし、「私がやります」とセイラは自らその役を買って出る。
コズンと対面したセイラは、「シャアはどうしている?」と小声で訊き、コズンは「ガルマを守り切れなかった責任を追及され、失脚したらしい」と返答した。そして、セイラは独房へ。シャアが生き別れた兄であることを確信したセイラは、独房で一人涙を流す。
その後、ホワイトベースは無事に塩水湖を発見。「これで塩が採れる」と、タムラ料理長は胸を撫で下ろした。
というところで、第16話が終了。
今回の死者は以下だ。
【確定死者数】
レビル将軍からの連絡係──不明/出血多量
ランバ・ラルの部下アコース──アムロ・レイ/ガンキャノンのキャノン砲
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【計2名】
この物語を成立させるために、今日も人が殺された。
第17話はこちら ↓
機動戦士ガンダム第17話「アムロ脱走」で死んだ人数をカウントしてみた(死者メーター19) - 死者メーター