死者メーター

物語の中で死んだ人々の数をカウントしていく、ただそれだけのゆるいブログです

機動戦士ガンダム第14話「時間よ、止まれ」で死んだ人数をカウントしてみた(死者メーター15)

人は物語の中でいとも簡単に人を殺し、それを読んだり鑑たりして、喜怒哀楽の感情を激しく発露させる。

 

古今東西、物語の中ではいったいどれだけの人々が殺されてきたのか。これは、その数をカウントし、名も無き死者に哀悼の念を捧げるためのブログである。その名も「死者メーター」。

 

今回は名作アニメ『機動戦士ガンダム第14話:時間よ、止まれ』を取り上げ、その死者数のカウントを試みる。

 

第1話はこちら ↓

機動戦士ガンダム第1話『ガンダム、大地に立つ』で死んだ人数をカウントしてみた(死者メーター1) - 死者メーター

 

目次

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

【あらすじ】

 ジオン軍のパトロール基地に所属するクワラン曹長らは、敵の新型モビルスーツが近くに潜伏しているとの情報を入手し、一計を案じる。そして、クワラン曹長と部下たちは、小型飛行艇ワッパでガンダムに接近し、超強力爆弾を取り付ける。爆発まで30分、アムロは爆弾を取り外すことができるのか──。

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

【ストーリーの流れ(ネタバレ注意)】

 ジオン軍の小規模な前線基地に所属するクワラン曹長と同僚たちは、退屈な毎日にうんざりしていた。刺激を求める彼らの耳に、連邦軍の新型戦艦(ホワイトベース)と新型モビルスーツガンダム)が基地近くに潜伏しているという情報が届き、「若者だけで、そのモビルスーツをやっつけてやろうぜ」と画策する。彼らは武勲を立てる見返りとして、本国ジオンへの帰国を望んでいた。

 

一方、ホワイトベースはマチルダ隊の補給と修理を受けていた。深夜、ブライトはマチルダ中尉に対し、「正規軍ではない我々が、なぜこのような厚遇を受けられるのか?」と疑問をぶつける。それに対し、マチルダは「欧州での大作戦が控えているため、当面はデータ収集を兼ねて独自に動いてほしい。敵を引き付けるホワイトベースは囮のようなもの」という連邦軍最高司令官レビル将軍の考えを伝えた。マチルダに淡い恋心を抱くアムロは、マチルダに近づきたいあまり周囲をウロウロしていたため、ブライトから叱責される。

補給と修理を終えると、マチルダを乗せたミデア輸送機が出発。その様子を、アムロは名残惜しい様子で見送る。すぐにホワイトベースも出発した。ミデア輸送機は、クワラン曹長が所属する前線基地のパトロール艇に発見され、最大船速で逃走を試みる。パトロール艇の乗組員はミデアが最大スピードで飛んでいることから、「補給した直後に違いない。近くに敵戦艦がいる」と看破。パトロール艇から連絡を受けたジオンの前線基地では、ザクが出撃。クワラン曹長は十数名の部下とともに、「昨晩立案した作戦」を実行するために、小型飛行艇ワッパで前線基地を飛び立った。

1/550 ミデア (機動戦士ガンダム)

1/550 ミデア (機動戦士ガンダム)

  • メディア: おもちゃ&ホビー
 

ミデア輸送機は、ザクから銃撃を受け被弾。「ミデア交戦中」の報告が入るや、アムロは率先して援護に向かう。アムロが、ルッグン偵察機を1機撃墜する。ザクを追って森林に降りたアムロは、耳慣れない機械音がガンダムに迫ってくるのを聞いた。ガンダムはその方向にバズーカを発射し、クワラン曹長配下のワッパ搭乗員1名を吹き飛ばして殺害する。小型飛行艇にジオン兵が「剥き出し」の状態で乗っていることに驚いたアムロ、攻撃を躊躇する。

 

逃げるワッパをガンダムは追うが、それはクワラン曹長の作戦だった。逃げるワッパにガンダムが気を取られているうちに、待機していた別働部隊のワッパがガンダムのボディに次々と時限爆弾を取り付けていく。アムロはそれに気づかず、ワッパを追う。ワッパ部隊の機銃攻撃をシールドで防ごうとしたアムロ、取り付けられていた爆弾に機銃の弾が命中し、シールドが吹き飛ぶ。そのとき初めて、アムロは敵の狙いに気づいた。

 

ガンダム 機動浮遊機「ワッパ」用カラーセット
 

ワッパ部隊は逃走、ガンダムは平原に移動し、爆弾の取り外し作業に着手。その様子を、クワラン曹長らは離れたところから眺めていた。部下らとの会話で、取り付けた爆弾は5個で、タイマーが30分後に設定されていることが判明した。「あんなに簡単に取り付けられるのなら、30分も時間的余裕を見る必要はなかったな」という趣旨のことを発言する。もちろん、アムロは知る由もない。クワラン曹長らの会話から相当に強力な爆弾である様子が窺え、もしリモコンで爆発させることができるなら、いとも簡単にガンダムを吹き飛ばせるだけの威力があるらしい。

 

一方、平原では、爆弾に詳しいというオムル、アムロ、ブライトらが対応を協議していた。けっきょく「剥がすしかない」ということになり、パイロットであるアムロが従事することに。ブライトらは、ホワイトベースに避難する。

 

パイロットが取り外し作業を開始したのを見てクワラン曹長らは、「連邦軍パイロット、なかなかやるな」と舌を巻く。残された時間は8分。アムロは一つ一つ爆弾を外していくが、爆発したときのことを思わず想像してしまい、汗をかく。クワラン曹長らは、「時限装置の存在には気づいているはずだ。だとしたら、よほど勇敢なやつだ」と、アムロに対し畏敬の念を抱く。

 

残り1個まで漕ぎつけたアムロ。しかし最後の一個は、地面にほぼ接着した腕の部分に取り付けられており、アムロは地面を掘って除去のための空間を作り始める。それを見たブライトらが応援に急行し、ハヤトがコクピットガンダムを操縦、腕を持ち上げる。この時点で残り時間は1分20秒、残り時間を知るクワラン曹長は緊張のあまり大汗を流す。

 

最後の一つを外し終えたアムロ、爆弾をバギーに乗せ1㎞先まで運んだ。平原にバギーを置いて、もう1台のバギーでホワイトベースへ戻るアムロリュウ、カイの3名。その直後、爆弾が大爆発し、平原に巨大なきのこ雲が沸き上がった。

 

その様子を見ていたクワラン曹長は、爽やかに笑い、「命懸けなのは、俺たちだけじゃなさそうだ」とつぶやく。「爆弾を外したバカの顔を見に行こう」と部下を促し、私服に着替えてミニバンでホワイトベースのもとへ。「地元の青年団のメンバー」と名乗ったクワラン曹長らは、一息ついているアムロを見かけて、「これからもがんばれ」と声をかけて、平原を立ち去る。彼らの様子から、ブライトとミライは「彼らが爆弾を取り付けたのだろう」と真相を察する。

 

というところで、第14話が終了。

今回の死者は以下だ。

 

【確定死者数】

ルッグン偵察機搭乗員2名・・・アムロ・レイガンダムのバズーカ

ワッパ搭乗員1名・・・アムロ・レイガンダムのバズーカ

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

【計3名】

 

たった3名(などと言ってはいけない)だが、この物語を成立させるために、今日も人が殺された。

 

第15話はこちら ↓

機動戦士ガンダム第15話「ククルス・ドアンの島」で死んだ人数をカウントしてみた(死者メーター17) - 死者メーター

 

機動戦士ガンダムDVD-BOX 1

機動戦士ガンダムDVD-BOX 1

 

 

 

機動戦士ガンダムDVD-BOX 2

機動戦士ガンダムDVD-BOX 2